セミナーレポート3:コンセンサス・ワーク

 ファシリテーションセミナーのレポートシリーズの3回目は「ワーク」について書きたいと思います。

 昨年受講した「コーチング・トレーニングセミナー」で学んだこととしては、知識を一方的に学んでも実践してみないと身につかないということです。

  • コーチング・セミナーレポート1

  •  今回のファシリテーションスキルも同様です。いろいろ知識で学んでも自分でやってみないと身につきません。
     さらに、自分でやってみた結果を評価してもらい、それをフィードバックすることで初めてステップアップが可能になります。

     今回も2日間でおよそ6回のワークを実践しました。実はワークには「真意」なるものが隠れており、実際にはやってみたあとにそれがわかるように設計されています。
     それを毎回実感しました。その真意について3つのワークを紹介していきたいと思います。

    ワーク1:会議のルールを作成せよ!(10分)


     私がファシリテーターを行って実施したワークです。5名のグループで行います。昨日紹介したように、会議にはルールを決めておくことが重要です。
     さて、これからやるワークのタイトルは「会議のルールを作成せよ!」という短いモノ。

     制限時間は10分です。さて、いきおいつけてファシリテーターを立候補したのはよかったんですが、みんなの頭の中には「?」が浮かび上がっています。

    「会議ってどんな会議のルールを作ればいいんでしょうか。」

     これ、私の得意技かも。「困ったときは参加者に聞く」。非常に漠然としたテーマなのでどんな会議をイメージすればいいのかわかりませんでした。

     5人でルールを決めるためにやりやすいことは?と考えたときに、5人が会議に参加している姿をイメージしました。その結果、私からこんな提案をしました。

    「このセミナーで5人が楽しく成果を得られるルールとしましょう。」

     この提案の後、意見がどんどん出て、ルールを決めることができました。

     このワークの真意は「方針を打ち出すこと」でした。漠然としたテーマはわざとなんですね。他のグループには「方針」がなくて、まとまりのない結果になったところもありました。
    メンバーからのフィードバック
    ・最初に方針を打ち出したのがよかった
    ・具体例をあげて、口火を切ったことがよかった
    ・自分の意見は避けて、誰かに言わせる方が良い

    ワーク2:講師がいなくなった!(20分)


     次のワークは難易度がさらにあがります。これはコンセンサス・ワークです。「セミナー中に、講師が急用で不在となってしまった。」という設定です。この後の対応をどうすべきかグループでまとめるというもの。
     ファシリテーター以外のメンバーには「演技」指導が入ります。突然、「オレ、帰る!」とか、「金返せ!」とか、「ピクニック行こう!」とか。こういうトンデモないメンバーをまとめる訓練です。

     私は「金返せ!」の役だったんですが、いろんな「文句」を用意していたけど、実はすべて言えなくなってしまいました。なぜなら、ファシリテーターの方から

    「みなさん、今日はどんな目的で来たんですか?」

     と切り出されたからです。

    「ファシリテーションのスキルを身につけるためです。」

    「ではそのために価値ある行動を考えましょう。」

     という流れになりました。ここでの真意は「目的に立ち返ること。」です。こうすることで、言いたい放題のメンバーの方向性を統一させることが可能です。これがコンフリクト・マネジメントですね。この一言で、メンバーの「文句」が出せなくなったように感じました。優秀なグループに恵まれました。
    メンバーからのフィードバック
    ・時間配分が出来ていた
    ・早い段階で、目的に立ち返ることができた

    ワーク3:模擬会議(100分)


     このセミナーの最終ワークです。ある企業のクレーム対応について、100分をつかって、会議を行います。
     これは前半と後半でファシリテーターを入れ替えで実施しました。私は後半のファシリテーター。
     正直に言うと、この総合ワークでは反省点がたくさんあります。簡単な流れだけ紹介しておきます。

    1.まずは100分の時間配分を考える
    2.アジェンダを作成する
    3.アジェンダに従った会議を推進する
      現状把握
      対策検討
      対策絞り込み
      アクションプラン
    4.評価
    5.会議振り返り


     実は時間が足りませんでした。休憩時間もつぶしましたが・・・。そして重要な意見を引き出すことができませんでした。もっと質問を使って、深掘りしないと答えてくれないという役があったんですよね。気づきませんでした。
    メンバーからのフィードバック
    ・アジェンダにツールを加えておくべきだった
    ・時間配分は出来たが、それ通りにはできなかった
    ・意見の深掘りが不十分だった

     最後のフィードバックで多くのことを学びました。これを本日のスキーマとします。今回、同じグループでワークを行ったみなさん、たくさんのフィードバックありがとうございました。

  • Scheme77:アジェンダがしっかりしてないと、会議はうまくいかない。ファシリテーターは問題の深掘りを中立な立場で実践すべし

  • レポート1:ファシリテーションスキル(昨日の記事)
    レポート2:良い会議の進め方(昨日の記事)
    レポート3:コンセンサス・ワーク(今回の記事)


     以上3回シリーズのセミナーレポートでした。

    ファシリテーションセミナー
    多ぁ望Map No.0098


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    コメント

    セミナーレポートシリーズ・・・

    ここ数日の多ぁ望さんのセミナーレポートを読ませていただき、ものすごく勉強させていただいてます。
    こういうことを学んでいる人は、私の知る限り自分たちの組織にはいません。
    ということは、多ぁ望さんの記事を元に私が実践するしかないかな?と勝手に自分に期待をかけています(笑)
    ひとまず、できるところからやっていこうと思います!!

    2009/08/07 (Fri) 19:44 | ユアン #- | URL | 編集
    私の職場にもいないと思います。

    ユアンさん、コメントありがとうございます。
     私の周りにもいませんね。「すごい会議PR会」でも紹介しましたが、会議づくめの毎日で、社内の会議はほとんど「けんか」「責任のなすりあい」ばっかり。ファシリテーションスキルを学べばもっと会議の姿勢が変わってくると思うんですが。
     まずは、「ファシリテーション」という言葉を社内で広めていこうかなと思っています。すべては「実践」からはじまります。学んでも自分でやってみないと良さもわからないですよね。

    2009/08/07 (Fri) 23:33 | 多ぁ望@新習慣クリエイター #TZpNm4HA | URL | 編集

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