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ジーニャスではなく、アウトライアー。

 こんにちは、多ぁ忙@新習慣クリエーターです。この週末に、この本を読みふけってみました。勉強カフェでお勧めされた1冊です。これは

「天才を再定義してくれる1冊」

 です。原題は

OUTLIERS The story of success.

 となっています。天才=Geniusではありません。OUTLIERSという言葉が使われています。

OUTLIERS(統計用語):著しく離れた観測値

 その意味を深く考えさせてくれる内容でした。とても引き込まれる内容だったので、土日を使ってじっくりと読んでみました。新たな視点を提供してくれる1冊です。「天才」と呼ばれる人々をそんな観点から分析したのか??という内容がたくさん出てきます。ぜひ読んでみてください。
 アウトライアーとは、「特異な人」という意味です。個人の能力がずばぬけた「天才(Genius)」という意味ではないんです。環境、チャンスに恵まれた結果、生まれる人々なんですね。

天才!  成功する人々の法則天才! 成功する人々の法則
(2009/05/13)
マルコム・グラッドウェル

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1万時間の法則


 成功をつかんだ人々に共通する背景には、「一万時間」というキーワードがあるそうです。簡単に言うと、1万時間の練習、訓練を行ってはじめて成功への第一歩が開けるんです。これってどのくらいの時間なんでしょうか。
 あとがきで、訳者の勝間さんが紹介してくれています。

・8時間/日 → 3年以上
・3時間/日 → 9年以上


 なにかに打ち込んでいるとして、3時間以上を毎日費やせるでしょうか。例えば、「コンピュータープログラム作りに没頭する」という場合、コンピューターがある環境が必要です。環境が整っていなければ、練習したくてもその時間を確保することは困難です。
 そこでIT企業で活躍している成功者の分析が面白いです。

 ①ビル・ジョイ:UNIX開発者、SUN創設者(1954年生まれ)
 ②ビル・ゲイツ:マイクロソフト創設者(1955年生まれ)
 ③スティーブ・ジョブス:Apple創設者(1955年生まれ)
 ④エリック・シュミット:Google CEO(1955年生まれ)


 著名な4人に共通するのは、生まれた年です。実際には20年後の1975年くらいにビジネスマンとして活躍できる年齢になった人という共通点です。

 これがどんな年だったかというと、パンチカード式のコンピューターの時代に、リアルタイムにプログラムが組めるコンピューターが出始めた頃なんです。
 このような最新のコンピューターに没頭でき、一日8時間以上をプログラム作成に費やした人達が現在IT業界をリードする成功者となっています。彼らは数年で一万時間の経験を積み、IT業界でのビジネスをスタートすることになったわけです。
 重要なことは、

「好機に恵まれていること」

 なんですね。個人の能力よりも、まずは数をこなすことということです。これを今回のスキーマとしたいと思います。

  • Scheme65:能力を心配する前に、好機をつかもう。
    限られた時間の中で、いかにチャンスをつかむかが重要。

  • バーバル・コミュニケーションの悲劇


     もうひとつ引き込まれたエピソードがあります。1997年の大韓航空機の墜落事件について、新たな視点で分析しています。

     今度、コミュニケーションに関するセミナーを社内で計画中です。この中の1エピソードとしてこの内容を取り込んでみたいと思っています。名付けて「バーバル・コミュニケーションの悲劇」です。

     以前、「コミュニケーションのレベル」について紹介しました。

  • Scheme14:伝わったことが、伝えたこと
    コミュニケーションのレベルをひとつあげる努力をしよう!

  •  この中で、バーバル(言語)によるコミュニケーションは9%しか伝わる比率がないというメラビアンの法則がありました。

     言葉だけのコミュニケーションで大惨事となったのがこの大韓航空機墜落事故です。

  • Wikipedia:大韓航空801便墜落事故

  •  この事故のタイプはCFITと呼ばれています。航空機には問題がなく、人為的なミスによるものとされています。その人為的なミスがバーバル・コミュニケーションによるものでした。

     ①機長の判断ミス(韓国語)
     ②それを正そうとする副機長の言葉(韓国語)
     ③管制官との交信(英語)


     この3つの意思伝達に問題がありました。日本語には敬語、謙譲語、丁寧語があります。同じように韓国語には6段階の敬語があるそうです。英語にはありません。これは権力格差が大きいという文化の特徴を示しています。

     つまり、機長の判断ミスを副機長がしっかり指摘できなかったところに原因があったと指摘しています。さらにその重大性が管制官に伝わらなかったということだそうです。
     言語だけでは9%しか伝わらない。その結果が「墜落」という事態にまで至ってしまった例です。

     その後、大韓航空では機内でのコミュニケーションに英語を用いることで、権力格差から開放され、信頼を回復してきているそうです。

    天才
    多ぁ忙Map No.0079

     本書からは、「新たな視点」から分析する面白さを学びました。久々に引き込まれるビジネス書に出会ったような気がします。マルコム・グラッドウェル氏の著作はこれが3冊目。第1作、2作も読んでみたくなってきました。

    なぜあの商品は急に売れ出したのか―口コミ感染の法則なぜあの商品は急に売れ出したのか―口コミ感染の法則
    (2001/06)
    マルコム・グラッドウェル

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    第1感  「最初の2秒」の「なんとなく」が正しい (翻訳)第1感 「最初の2秒」の「なんとなく」が正しい (翻訳)
    (2006/02/23)
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