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1テーマ読書:遅読のすすめ

 以前にこんなTask宣言をしています。今日はその一歩進めた内容を紹介します。

  • Task15:1テーマ「読書術」について自分の読書スタイルをまとめる

  •  今まで「速読」に関して情報収集を続けてきました。速読のテクニックとしてはどの本にも共通して「目的を明確化すること」とあります。そして目的に応じた情報を拾い上げる。つまりすべてを読む必要はなく、重要な情報をすくいあげることがポイントだとあります。

     特にビジネス書などのノウハウやスキルを身につけるためには、このようなテクニックが有効です。そして短時間で必要な知識を身につけることができれば、より多くの知識に出会えるチャンスが広がってきます。

     さて、今日は読書の3点観測ということで、速読の対照的な本を読んでみました。その名も「遅読のすすめ」です。

    遅読のすすめ遅読のすすめ
    (2002/10)
    山村 修

    商品詳細を見る

     この本からこんなスキーマを得ました。

    Scheme53:読書術の価値は、スピードの幅にある。
    その本に必要なスピードが判断できることが重要。


    <速読への批判>


     まず、この著者が批判の対象としてあげているのが立花 隆さんです。立花さんはプロのジャーナリストかつノンフィクション作家であり評論家という様々な肩書きをもった方です。速読、多読に関する著作もあって、彼のスピードは

    1万ページ/月=30冊/月

    だそうです。もちろん、立花さんのような仕事では読書はある意味、仕事上必要な行為とも言えると思います。

     立花さんが提唱する現代社会におけるあるべき姿を次のように表現しています。

    「高度情報人間」=情報の新陳代謝ができるひと

     つまり、読書によってインプットし、自らの考えをアウトプットしていくことが重要だと。まさにその通りだと思います。

     そして著者はこの速読に対して次のような批判を書いています。

    1.速読は拾い読み = 読書じゃない。調べることである。
     これを次のような言葉で表現しています。

    「そんなものまで数えるか、ふつう」

     この言葉を読んだとき、かなり「怒り」が伝わってきました。まあ、そんなに意気込まなくても・・・。

    2.読書は情報収集のためだけではない
     おもしろいのは、読書を食事で表現しているところ。食事は栄養を取るためだけのものではありません。味わうこと、見た目を楽しむこと、時間を楽しむことです。
     それと同様に、読書も情報収集のためだけでなく、描写を味わい、時間を楽しむことが必要だと。

    3.目的のない読書もある
     もうひとつ。速読術に共通して求められることが「目的」です。ところが、読書には目的のないものがあってもいいじゃないか。ということです。ただし、目的のない速読はない。これもそのとおりです。

    <遅読のすすめ>


     ここからはなぜ遅読をすすめるのか?という内容です。
    1.読書の基本は通読である
     通読とは最初から最後まで読むこと。当然、学校教育で教わってきました。それにはもちろんメリットもあります。それは達成感や喜びです。確かに速読では得られないかもしれませんね。

    2.読書に求める要素
     ①リズム
     ②世界観
     ③価値観
     読書する上で、重要な要素をこの3つと言っています。時間をかけて読むことにより、聞こえてくるはずの響き、見えてくるはずの風景を味わうことです。
     これらは速読では味わうことはできません。

    3.コウスティング読書法
     ここで遅読のひとつのバリエーションを紹介します。それがコウスティング読書法。コウスティングとは惰性走行を意味します。つまり力を抜いて、骨休めして読む方法。楽しむ読書、癒される読書といったところでしょうか。

     この本には、「我が輩は猫である」の細かな描写などに注目し、読んでいると、とてもゆったりとした時間が流れます。確かに癒される本です。ひとつその描写を紹介します。

    「呑気と見える人々も心の底を叩いてみるとどこか悲しい音がする」

     著者は1回目に読んだときは、気づかず、2回目に読んだときにこのフレーズを読んでハッとしたそうです。こういう気づきは速読では得られないんだと。
     確かに、普段の何気ない生活の中にハッとする描写をさせてくれる美しい文章ですね。そういえば、あの人もいつも呑気な顔してるけど、実は悲しい出来ごとも一つや二つあるんだろうな。とか。

    「思いをはせる」とはこんな感じなのかな。

     と思いました。贅沢な時間の使い方ですね。

    <1テーマ読書としての前進>


     さて、ビジネス書好きの方だと、ここまで読むともはやこの速読と遅読の比較になんの意味もないことに気づくと思います。なぜなら目的が異なるからです。

    速読:学ぶ読書
     幅広い知識を吸収する手段。必要な知識を短時間で得る。

    遅読:癒しの読書
     読書の描写世界を時間をかけて楽しむこと

     これを比較してもしょうがありません。そしてそのスピードを議論しても意味がありません。それでも、この本から得たスキーマがあります。読書術に求める価値がわかってきたような気がします。それは次の3つです。

    読書術の価値とは
     ①読書スピードの幅を広げること
      速いことが良いことではなく、遅いことが良いことでもない
     ②必要に応じた、スピードをコントロールできること
     ③本によって、スピードを判断できること

     私が伝えたいことはこれです。スピードは問題ではありません。スピードの幅を広げること、そしてどのスピードで読むべきか判断できること。これが読書術に必要なことなんだと思います。
     スピードの幅は、今度のフォトリーディングで広げて行きたいと思います。


    多ぁ忙Map No.0059


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