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組織力を向上させるためには?

 もうすぐ3月です。1年の締めくくりの時期がやってきました。昨年、自分が窮地に追い込まれ、「自分ひとりの力ではどうにも乗り越えられない。」ということに気づき、一人の力ではなく、組織全体の力をあげるためにどうすればいいのか?を考えはじめました。

 そこで頼りになったのが様々なビジネス書。世の中には成功をつかんだノウハウを惜しげもなく披露してくれている方がたくさんいます。そのノウハウを自分だけでなく、周りにも広めていこうという考えで、このブログもスタートしました。
 新たな4月のスタートを控えて、「組織力向上のために何をすべきか?」について改めて考えてみました。
 その結果、結論としてはこれです。

Scheme31:個の能力を磨けば、組織能力が向上する。
人材教育のあり方を見直そう。専門能力の教育だけでは生き残れない。


 ワークライフバランスが注目される現在、働く時間も限られた中で、効率よくアウトプットできる組織が求められています。そんな組織力を創り出すのはやはり個の力です。今までの教育システムを振り返ると大きな問題があるように感じました。


多ぁ忙Map No.0038
<自分の経験してきた教育>
 どこの企業にも「教育プログラム」があると思います。私も新人時代の教育から、中堅層の教育まで経験してきました。そして専門部署内での独自の教育も。
 振り返ってみると、確かにそれらの価値はあると思います。でも十分ではありません。社会人として必要なスキル向上を企業側が十分に教育できているところは少ないんじゃないでしょうか。OJTに頼っている現場が多いことと思います。OJTの欠点はついた先輩のやり方にならうこと。つまりできる先輩についた人と、できない先輩についた人に格差が生じてしまうことです。教育される立場の人は、教育する人を選ぶことはできません。こんな環境では、組織力向上はとても期待できません。

<現実的な課題>
 もうひとつ感じることは、企業側が提供する「教育プログラム」が最低限度のものでしかなく、現場の状況に応じたものにはなっていないことです。人の観点で課題をあげてみると、

・個人能力の課題
  仕事の効率化を考えない
  期限を守らない
  判断が遅い
  論理的な説明ができない
  優先順位がつけられていない
  自分の仕事の量をコントロールできない
・対人能力の課題
  仕事を断れない
  効率的に議事録が取れない
  会議をまとめられない


 こんな状況がすぐに思い浮かびます。さて、みなさんも新人時代には経験していたかと思います。私もOJTで育った人間です。これらの課題を解決するためには先輩のやり方を盗み、自分の努力に頼るしかありませんでした。みなさんはこれらを教わったことありますか?

・期限の守り方を教わったことありますか?(タイムマネジメント)
・論理的な説明のやり方を教わったことありますか?(ロジカルシンキング)
・仕事の断り方教わったことありますか?(アサーティブ)
・議事録の取り方、会議のやり方教わったことありますか?(ファシリテーション)


 私はやっぱりありませんでした。でもこれらは効率的な業務推進には必須の能力です。今思うと、こういうことを教わる場があればもっと効率良くスキルを身につけられたんじゃないかと思います。

<磨くべき能力>
 では、ビジネススキルとしてどんな能力が必要なのか整理してみました。組織力向上のためには、個人能力と組織能力の両面から考える必要があります。

・個人能力
  1.タイムマネジメント能力(自己能力)
  2.ロジカルシンキング力(自己能力)
  3.プレゼン能力(自己能力)
  4.ファシリテーション能力(対人能力)
  5.アサーティブ(対人能力)
  6.クリエーティブ力(自己能力)


 個人能力には自分の中で簡潔する自己能力と、コミュニケーションをベースとして対人関係の能力があります。その具体的なスキルが上記6項目になります。
 ビジネスマンとして一番必要なスキルは「クリエーティブ力」です。応用する力です。昨日紹介した「セレンディピティ」を発揮するためにも必要な能力です。でもこの力をつけるためには1~5の能力があって初めて身につくモノだと思います。

・組織能力
  1.コーチング能力
  2.モチベーションを与える力
  3.マネジメント力


 組織能力として必要なのは代表的にこの3つだと思います。部下の能力を引き出すコーチング能力、そしてやる気を起こさせるモチベーションを与える力。以前紹介したNLP手法などが良い例となります。3つめのマネジメント力は研修等が用意されている場合が多いです。

<能力を磨く行動>
 最後に、必要な能力を磨くためにどうすればいいのかをまとめてみます。
・チャンスを提供する
 先に書いたとおり、ビジネススキルを習う場が非常に少ないと思います。この1年間を振り返って自部署で推進してきたビジネススキルミニセミナーは業務の効率化に大きく貢献していると思います。もちろん講習会をやれば能力が向上するという約束されたものではありませんが、様々な世の中の手法を参考にする「チャンス」を提供していくことは大きな価値があると思います。こんなことをこれからも広めていきたいと思っています。

・個人行動のPDCAサイクル個人行動のPDCA
 個人の業務効率化をはかるためには、以前も紹介しましたがPDCAサイクルを回すことが重要です。これは効率化だけでなく、本人のビジネススキル向上にも貢献します。どこに問題があって、どうやって改善すればいいのか?こんな問題意識を常に持って取り組む姿勢、行動を起こすことが必要です。

  • PDCAデスクトップ付箋(フリーソフト)

  •  こんなフリーソフトを見つけました。デスクトップにメモとして活用してみたいです。常にPDCAで物事を考える癖をつけていけそうです。

    ・組織行動のPODCCサイクル
    組織行動のPODCC
     一方こちらは、組織力向上のための行動です。PDCAで個人能力の成長を促し、PODCの4サイクルで組織としての業務の推進を行います。ここで5つめのC(Coordinating)=調整がポイントになります。Coordinatingはすべての要素に結びついています。

     Planning(計画)
     Organizing(組織化)
     Directing(指示)
     Controling(統制)
     Coordinating(調整)上のPODCをつなぐ機能


     このCoordinatingによって改善点を洗い出し、効率化を図っていくことになります。これが組織力向上へ繋がっていくと思います。

    Try127:PDCA付箋紙を使って、PDCAサイクルを癖にしよう。
    PDCAデスクトップ付箋(フリーソフト)を活用する。
    Scheme31:個の能力を磨けば、組織能力が向上する。
    人材教育のあり方を見直そう。専門能力の教育だけでは生き残れない。

    復習 Try125:1週間記録シートを活用する。予定表から予実表へ変えていこう。
    復習 Scheme27:「ライフ」のインプットなしに、「ワーク」でアウトプットはできない
    復習 Try115:否定的な考えに陥ったらリフレーミングで脱出しよう
    復習 Try116:アンカリングでモチベーションをコントロールしよう
    復習 Scheme11:モチベーションは自ら引き起こすもの.
    復習 Try53:マネジメントの5機能を活用する.

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    theme : 資格・スキルアップ・仕事 genre : ビジネス

    tag : 人材育成

    comment

    Secret

    当社では個の能力が会社を引っ張っています

    多ぁ忙さんこんにちは。
    最近多忙なOkamuraです。
    私が今勤務している会社では、個の能力がずば抜けた人が非常に多いです。エースピッチャーの集団といった感じです。またファームという特徴からか、ロジカルシンキング、プレゼンテーション、会議術といったスキルは定期的に研修が行われています。外部から見るとすごい会社のように見えてしまいますが、個人的にはこの会社のあり方に疑問を感じています。
    エースピッチャーばかりの集団では、チームとしてはうまく機能しません。みんなエースピッチャーなので先発完投しようとしてしまいます。しかしチームとしてパフォーマンスを上げるには中継ぎや押さえも必要です。従って私は個人能力を磨けば組織能力が向上するとは思っていません。その証拠に小規模プロジェクトは大成功していますが、大規模プロジェクトは大失敗しています。
    しかし気づいたのは多ぁ忙さんが「組織能力」として書かれてある能力(マネジメント力やチームビルディングなど)これらの能力が私の会社の社員には身についていません。私はここに問題があると思いました。
    実は多ぁ忙さんが書かれている「組織能力」の部分は「リーダーに求められる個人能力」と読み変えることができます。そう読み替えると何かスッキリしたような気がします。
    エースピッチャー達をうまく使っていかにチームとしてのパフォーマンスの高めるか、その能力がリーダーに求められる能力なんだと思います。
    今回のテーマについて感謝しています。
    考えるきっかけを与えていただき、ありがとうございました。

    ずいぶんと環境が違うようですね

    Okamuraさん、こんばんは。
     やっぱりコンサルティング会社とはずいぶん異なるようですね。ずば抜けた個が集まっているとはうらやましいです。でも異なる環境からのご意見はとても参考になります。ありがとうございます。
     定期的な研修ってどのくらいのスパンか教えてもらえませんか?今後教育環境の見直しを考えていきたいので。
     私には個の能力があってうまくいかないというのがちょっとイメージできないんです。
     自己能力<対人能力<組織能力という図式になると思います。この自己能力(自分だけで完結する能力)と対人関係能力(コミュニケーション能力)が個の能力だと思います。この能力に長けたひとが集まれば、組織力は発揮できると考えています。
     もし「エースピッチャーなので先発完投しようとする」ことでうまくいかなくなるとしたら、そのチームの中の役割を明確にすれば良い方向にいくんじゃないでしょうか。それが「エースピッチャーをうまく使う」方法なのかもしれませんね。
     私はOkamuraさんの社内教育にとっても興味津々になってきました。今度個別に教えて欲しいです。

    最初のコメントを書いてから考えていました

    多ぁ忙さん 再びこんばんは
    最近多忙なOkamuraです。

    最初のコメントを書いてから、なぜ今の会社は個人の能力がずば抜けているのにチームとしてうまく機能しないのか考えていました。
    違う視点で考えてわかったのは、今の会社はスペシャリストが多くゼネラリストが少ないということです。
    個の力つまりスペシャリティは優れているのですが、会社の中で横断的に調整するゼネラリストがいないためチームとしてはうまく行かないのです。
    表現の問題なのかもしれませんが、これは多ぁ忙さんが定義する「個の能力」を満たしていないのではないかと思います。

    私が先のコメントで同調しなかったのは、スペシャリストを育てることが組織の能力を向上させるとは思っていないからだと思います。組織の能力を向上させるには、スペシャリストとゼネラリストをバランスよく育てていく必要があると思います。(専門性と協調性という「個の能力」)
    これで多ぁ忙さんの考えと一致します。

    ちなみに定期的な研修は最低月1回はあります。(年20~30回といった具合でしょうか)ただしこちらも自主性を重視しており、会社として組織的に育成するという考えはないように思えます。

    年30回ですか・・・。

    こんばんは。
     自主性とはいっても年30回とはすごいですね。私は入社して11年になりますが、組織的に計画立てられた研修は3回くらいです。それ以外では専門的な学会等には行ったことがありますが、「能力向上」という観点では昨年のコーチングセミナーが自主的には初めてかもしれません。
     部下を持つようになってから、上司として部下が行う業務について理解し、専門的なアドバイスができないといけないと考えていましたが、いろいろと勉強してみると、そうではないことが最近わかりました。今の企業では上司が部下の業務の専門分野をすべて把握することはほとんど無理です。逆に、上司から部下へ「こうしろ、ああしろ」というのはアドバイスではありません。なので、専門知識がなくても部下の能力を引き出せる支援型リーダーシップが今求められている力です。最近はこれを強く実感しています。つまり専門性と協調性は独立した能力だと思います。マネジメントのレベルが上がってくると、専門性よりも協調性が必要となってくるんじゃないでしょうか。
     こういう議論は本来顔を合わせてやりたいですね。なかなか文章だけだと難しいです。
     マネジメントの考え方にはいろんな意見があると思います。私も継続的に考えていきたいと思います。Okamuraさんからの異なる視点の意見はとても参考になりました。ありがとうございました。

    No title

    多ぁ忙さん、こんにちは。

    今日は代休をとったので、ゆっくりブログを拝見させて
    頂いています。ちょっとコメント遅くなりましたが
    この記事と、あとそれに続くOkamuraさんとの
    対話、非常に良かったです。
    こんな風に感じましたよ。
    ①ビジネススキルのセミナーを開催することは
     業務の効率化に効果がある
     >賛成。なるほどやってみよう!
    ②個だけが優れていてもチームとしてはうまく機能しない(Okamuraさん)
     >そうなんだぁ(驚き)。けどわかる気がする。
    ③マネジメントのレベルが上がってくると、専門性よりも協調性が
     必要となってくるんじゃないか?
     >同感。答えのない世界。難しい。。。

    自分を振り返って、職場で何を行うか考えてみます。
    ありがとうございました!

    バンデュラの3者間相互作用説

    テリーさん、コメントありがとうございます。
     なんか記事よりコメントが長くなってきましたね。こういう議論ができることはとてもありがたいことです。特に、仕事をする環境が異なる人との意見交換はとても価値があります。
     個と環境と行動の3者は相互作用によって結びついているというのが以前紹介したバンデュラの3者間相互作用説でした。これを今回の議論にあてはめてみると、なんかひとつの答えが出てくるような気がします。

    http://newhabits.blog33.fc2.com/blog-entry-131.html

     ここでいう環境とは組織のことを指しています。なので個人の能力が高くなれば、組織力もあがる。そのためには行動がいる。逆に、組織力があがれば(環境が良くなれば)個人の能力も引き出される。こんな相互関係にあるんじゃないでしょうか。
     つまり個、環境、行動、どれにフォーカスしても、相互作用によって良い効果がえら得るということだと思います。
     さすが先人の知恵ですね。個の能力→組織力という一方的な図式ではないと考えを改めました。

     テリーさんにも、行動を起こす良いきっかけになったら幸いです。
    プロフィール

    多ぁ望@新習慣クリエイター

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    多ぁ望@新習慣クリエイター
     多忙な毎日にめげず、日々、新たな習慣を身につけるべく、努力するエンジニア

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    4.責任感
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