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話上手よりも聞き上手。これが質問力なのだ。

 今日紹介するのは斎藤孝先生の「質問力」です。以前「質問会議」を紹介しましたが、実際に質問会議をやってみると、「質問会議」の有効性はなんとなく理解できましたが、効果を得るところまで達成できませんでした。その理由は質問力不足だったと思いました。そこで、こんなトライを宣言。

Try83:質問力を高めよう

 この「質問力」をどう鍛えていけばいいのか?
 これを考えるのに、非常に参考になる1冊でした。

質問力 ちくま文庫(さ-28-1) (ちくま文庫)質問力 ちくま文庫(さ-28-1) (ちくま文庫)
(2006/03/09)
斎藤 孝

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<コンセプト>
 質問する力とは、相手から答えを引き出す能力です。これって、コーチングスキルの「聞く」技術と同じです。このコーチングとの関連性、さらに、コーチングの発展系である「質問会議」との関連性について考えてみたいと思います。

<質問力が求められる背景>
 ビジネスマンはひとりで仕事をすることはほとんどありません。チームで仕事を推進することがメインであり、コミュニケーション能力が求められています。限られた時間内に結果を出す。そのためにはチームワークが重要であり、そのチームワークを活性化するためにはコミュニケーション能力が必要です。
 さて、そんな社会環境にありながら、最近のビジネスマンにはコミュニケーション能力が不足しているというのが現状です。その要因にはこんなものがあるようです。

1.TVなどのメディア漬けの生活
 野口悠紀夫さんの言葉を借りると、TVはプッシュ型の情報。自ら選ぶことなく、一方的に情報が流れくるものを受け取る生活。これでは、質問に対すし、応答する習慣がなくなってきているというのが理由です。

2.学校教育が教える「答え」
 私達が受けてきた学校教育で「質問の仕方」について習ったことがあるでしょうか。学校教育では「答え」を知識として教わります。これはティーチング。
 コミュニケーション力を伸ばすためにはすぐれた答えを出してくれる「問い」を考える力をつける必要があります。なかなかこういう機会には恵まれていません。
 「問い」を考える力こそ、「質問力」であり、コーチングスキルでもあります。

<優れた質問とは?>
1.具体的かつ本質的な質問
  ・具体的にどんなことですか?:具体的な答えを引き出す
  ・自分の話になりますが・・・:自分の話に引き込む前置き
  ・**として聞きますが・・・:立場を想定する
 抽象的な質問では、答える立場としては困ってしまいます。より具体的な答えを求める質問が良い質問です。さらに、「本質的」であることが重要です。現在の文脈に沿って、本質に迫る切り口で質問すること。これが良い質問のあり方です。

2.今まで考えてもみなかった脳が開かれる質問
 コーチングスキルでは5W1Hによるオープンクエスチョンによって、相手の思考を開かせるという手法があります。実際にコーチングスキルの高いひとからの質問によって、「え?そんなこと考えたことないけど・・・。」と新たな視点から予想外の答えが自分の中から出てくることがあります。これがまさに「脳が開かれる質問」です。

「もし、あなたが社長になったとしたら、どんなことがしたいですか?」(HOW)

3.クリエイティブな質問
  ・自分が聞かれたときの答えを用意して、質問する
  ・テーマ性をもって、相手に話しをさせる
  ・インスピレーションを発掘する質問
  ・ポジションチェンジ

「質問は思いつくものではなく、ねりあげるもの。」

 という一文がありました。思いつく質問はおよそ本質的にはなれません。あらかじめ質問をねりあげておくという姿勢が必要です。例えば、自分が聞かれたときの答えを用意して、質問する。こうすると自分の答え方と相手の答え方を比較して、新たな展開に結びつけることが可能です。
 また、質問することによって、聞かれた方が「ピピ!」と何かのインスピレーションを得るような質問ができたらすばらしいです。
 もうひとつ「ポジション・チェンジ」という考え方も有効です。相手の立場になって、考えてみる。あるいは全く別の立場で考えてみる。そうすると本質にせまる質問が見えてきます。

<質問力を鍛える方法>
1.質問力ゲーム
・チーム5名(複数チームがあるといい)
・ひとりがプレゼンターとして話をする
・各チームからひとりが質問を板書
・プレゼンターが質問を選択して答える
・選択したチームに1点
 これを繰り返して、5名全員がプレゼンターを務めた後に、集計。優れた質問を出したチームの得点が高くなって勝敗が決まるという内容。勝つためには「質問力」の高さが問われる。

2.質問の善し悪しをチェックする
 もうひとつメタディスカッションという方法があります。あるメンバーがディスカッションをしている際に、ディスカッションには参加しないメンバーがオブザーバーとしてディスカッションメンバーの質問を観察。良い質問、悪い質問をチェックし、最後にフィードバックをする。

<質問会議との関連性>
 このメタディスカッションという方法は、まさに「質問会議」そのものだと思いました。オブザーバーである質問の善し悪しをチェックするひとが「ALコーチ」という立場。質問会議の推進役であり、会議の決定には関与しないという役割。問題を掘り下げる質問が出てくるか促す役目です。私が質問会議をうまく実行できなかった背景にはALコーチとしての質問力が不十分だったからと考えています。

 この本では、様々な著名人のインタビューが良い質問の具体例として紹介されています。特に面白かったところは会話の注目を「質問」に向けてくれたこと。普段では、話のおもしろさは面白い話をしている人に注目しがちですが、そんな答えを導き出した「質問」はどんなものだったのか?ここに注目することは非常に新鮮な体験でした。これを今後も続けていきたいと思います。
 最後に気に入った文章を紹介します。

「面白い話ができる=対話上手」ではない。「上手な質問→面白い答えを引き出す」が対話上手である。

 つまり話し上手は聞き上手ではないんです。話上手と聞き上手は違うんですね。質問力をもった聞き上手になりたいですね。


多ぁ忙Map No.0023

Try111:質問の善し悪しをチェックしよう。
質問力ゲームで、本質的で具体的な質問を見極めよう。
Scheme19:「面白い話ができる=対話上手」ではない
「上手な質問→面白い答えを引き出す」が対話上手

復習 Scheme14:伝わったことが、伝えたこと
復習 Try87:本当の提案をしよう。
復習 Try83:質問力を高めよう
復習 Try76:ペーシングに気を配ろう
復習 Try69:質問会議を実践する。
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tag : コーチングスキル 書評

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