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ネットショップの成功率

 ここ数年で急速にIT業界は進化してきました。その恩恵を受けて、私たちの生活も便利なものになってきています。

 ・書評ブログを読んで、気に入った本を見つける。
 ・見つけた本をポチッと購入。
 ・数日後には手元に届く。


 こんな便利な世の中です。さて、このときの購入元はどんなショップだったのでしょうか。これは本に限らず、雑貨や食品などにも当てはまりますが実店舗で買うこととは全く違い、ネットショップではそのお店がどんなお店なのか全く気にせずに商品の購入ができてしまいます。お手軽な反面、ネットショップがお店の存在をアピールし、成功をつかむことは非常に難しいことだと思いました。
 そんなきっかけから「Eコマース成功の条件」を読んでみました。それによると、ネット専門ショップの成功率(利益を出している店舗)は

 ネットショップ全体の1%未満

 だそうです。そんな中で成功をつかんだ3店のノウハウをちょっと見てみましょう。

楽天のベストショップ経営者が教えるEコマース成功の条件楽天のベストショップ経営者が教えるEコマース成功の条件
(2008/12)
Eコマース戦略研究所

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Eコマース戦略研究所の代表パートナー>
 まず書籍紹介の前に執筆者を紹介しておきます。本書はEコーマス戦略研究所が発行したものです。Eコーマス戦略研究所とは3つのネットショップの経営者が設立したEコーマス最先端のサービス、ソリューションを提供していく会社です。

1.桃源郷 大橋 淳 代表
  • 桃源郷 楽天市場店(オークション)
  •  「全品1円スタート」というキャッチコピーで興味を引きつけられるオークション形式のネット専門ショップ。この他にも家具、ガーデニング、ペット用品など様々なショップを展開。

    2.アンジェ 洞本 昌明 代表
  • アンジェ 楽天市場店(インテリア雑貨など)
  •  非常にセンスの良いHPです。まるでインテリア雑貨店を歩いているような感じを受けます。暖色系で統一された色合いがセンスの高さを感じます。

    3.北国からの贈り物 加藤 敏明 代表
  • 北国からの贈り物 楽天市場店(北海道グルメ)
  •  こちらは北海道の鮮度高いカニなどをお届けするネットショップ。HPはまるでスーパーの大売り出し広告のよう。驚いたのは「まだ間に合う年末お届け便」というキャッチコピーでカウントダウンしていました。

     さて、この3店に共通するものはなんでしょうか。おもしろいことに全く共通点がありません。というか全く異業種の組み合わせに感じます。あえて共通することは、実店舗をもたないネットショップであること。そんな3店の代表者が語る成功の条件とは?

    Eコマースの成功の条件>
     Eコマースを利用してきた立場から、気づかされたネットショップならではの考えや努力を実店舗との違いを含めて紹介します。

    1.商圏の考え方
    実店舗:商圏=歩く範囲、自転車の行動範囲、自動車の行動範囲で決まるひとりのお客様が立ち寄る範囲となる。つまり立地条件などに影響される要素。

    ネットショップ:商圏=20cm(お客様とモニターの距離)。モニターから先はネットの世界であり、立地条件に左右されることなく、全国どこでも、世界中でもショッピングが可能。つまりネットショップに実際の距離は存在しない。IT技術進歩により変化が早い。よって競争も激化してしまう。

    2.コミュニケーション
    実店舗:フェースtoフェースの販売であれば、ちょっとしたことでのクレームは発生しにくい。例えば、商品購入後に自宅で箱にキズがあった場合、商品そのものに問題なければクレームを出すひともいないでしょう。
    ネットショップ:一方、ネットショップでは顔を合わせることがなく、メールでのやりとりが基本になるため、お互いのコミュニケーション不足、不良が起こりやすい。先の例では箱のキズでもためらうことなしに簡単にメールでクレームを出してしまう。
     ネットショップであろうと、「接客態度が重要」であることは実店舗と同じとありました。特にメールの文章などにはとても気をつかっているそうです。

    3.店内のレイアウト、雰囲気作り
    実店舗:季節に応じたレイアウト変更などを実施し、ふさわしい雰囲気作りにコスト、時間をかける。

    ネットショップ:商品のレイアウトはHP上で簡単に低コスト、短時間で実行可能。驚いたのはアンジェでは季節を四季ではなく、20季節に分解して対応しているらしい。

    4.広告の使い方
    実店舗:商圏の範囲で、新聞に折り込み広告を入れる。TVコマーシャルを実施する。基本的に広告の効果は売り上げで判断する

    ネットショップ:運営サイト(楽天市場など)やオークションサイトなどに広告を掲載。直接商品情報を載せるのではなく、小さなバナー広告やキャッチコピーで自社ページに呼び寄せる。この時にクリック率からその広告の善し悪しを判定することが可能。このように広告の評価を常に測定し、利益につなげている継続的な努力が成長に結びつく。

    5.ブランディング
     ブランドとは「**っぽい」こと。ベンツなどの高級ブランドだけでなく、ユニクロとかマクドナルドとかも**っぽいと説明できるものはすべてブランド。

    実店舗:お店の雰囲気、商品コンセプト、値段、店員の接客態度などでお客様がトータルでそのブランドのイメージを構築する。

    ネットショップ:お店の雰囲気、商品コンセプト、値段まではHP上で表現が可能。ただし、HPのトップページにこの要素を表現することに力を注ぐことが直接ブランドを形成することにはつながらない。
     ネットショップの特徴としては、ショッピングモールからの商品検索によってたどり着くことが多く、お客様はどのショップから購入したのかを気にする必要性が低い。つまりブランディングしにくい。アンジェでは「何をやるかではなく、何をやらないかが重要。」と決めているそうです。これを貫くことでネットショップでもブランドイメージを形成することができていくということです。

     以上より、いかにネット専門ショップが実店舗での商売と異なるか知ることができました。IT業界での技術の進歩は非常に速く、その環境下でネットビジネスを継続的に成長させていくのは並大抵の努力ではできません。今後はネットショップを利用する際には、そのショップの努力をちょっと想像してみたいと思います。

    Try82:ネットショップの努力を見つけてみよう
    毎回利用しているサイトも、継続的に改善しているはず。
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    tag : Eコマース IT ブランディング

    comment

    Secret

    No title

    私もよくネットショップで買い物をします。
    色んなショップで買ってみたけど、結局、継続的に利用するショップは、いくつかの数少ないショップになっちゃうんですね。。
    ポイントが多く付くショップだからとか、そんな理由じゃなくて、私の場合はデザインのセンスがいいところ、そして、注文後の返信メールの書き方とか、丁寧できめ細かいところですね。
    そういうお店は、万が一の返品の時の対応もスムーズで早いし、マメにメールも下さる。

    本当に良いショップ=「購入後も安心できる。」
    ・・これに尽きるような気がします。

    ビジネス太郎さん、コメントありがとうございます。

     数あるネットショップが淘汰されて生き残るものが、まさにビジネス太郎さんのように感じられる「安心感」を持ったショップなのかもしれませんね。結局、行き着くところは実店舗と同じ「姿勢、態度」ですね。難しいのはこれを顔を合わさずに伝えること。ブランディングについていろいろ考えさせてくれる一冊でした。

    No title

    ネットショップでネットをいろいろ、周って
    おりますが、参考になりました。

    カメッちさん、コメントありがとうございました。

    カメッちさんのお役に立てたら幸いです。

    ネットショップは競争のはげしい分野です。生き残っているサイトには、相当な努力が隠れているってことですよね。

    そんな視点をもってサイトをチェックしてみるのも勉強になるかもしれません。
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    多ぁ望@新習慣クリエイター
     多忙な毎日にめげず、日々、新たな習慣を身につけるべく、努力するエンジニア

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    1.戦略性
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    4.責任感
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