最新コミットメント

P&Gに学ぶ人材教育システム

 最近はいろんな書評ブログからきっかけをいただいて本を読むことが多くなってきました。今回は4コマ漫画でビジネス書を紹介しているjoshibenさんの記事を読んで選んだ一冊です。
 私に良いきっかけを与えてくれたことに感謝します。

 この本を読もうとした理由は、「人材育成」に危機感をもっているからです。最近、コーチングなどの分野に興味を持っていることも同じ理由です。これから先、支援型リーダーシップが必要な時代であるという認識を強くもっていながら、社内ではそんな人物はなかなかいません。
 多方面でP&G出身者が活躍していることを知り、「世界が欲しがる人材の育て方」を学びたいと思いました。

 著者の和田さんは、P&Gで女性社員のパイオニア的存在でもあり、女性の働く環境を築いたひとです。女性の方が読むととても心強く感じられる本だと思います。さらに男女問わず、ビジネスを成功へ導くためのシステムとは何なのか?興味を持つ人にお勧めです。

P&G式 世界が欲しがる人材の育て方―日本人初のヴァイスプレジデP&G式 世界が欲しがる人材の育て方―日本人初のヴァイスプレジデ
(2008/08/22)
和田浩子

商品詳細を見る
<P&Gの人材育成のスピード>
 著者の和田さんも異例の若さで昇進したひとりです。しかしこれはP&Gでは例外ではないようです。通常マーケティングディレクターは40~50代でなるものですが、P&Gでは30代でなるのが一般的。
 つまり、他社よりも10年以上早く人材を育成できる仕組みがあるということなんです。その仕組みについていろいろ紹介されています。一部を紹介します。

<P&G流の人材育成の考え方>
・自分の仕事を取られるような部下に育てなさい
・人材は自前で育てる
・人材教育がP&Gの最大重要課題
・いつまでもいると思うな親とボス

 仕事のできる人を「なくてはならない存在」と考えることは組織としては望ましくないと言う。仕事のできる人にはどんどんチャンスを与えて、成長してもらうべき。

<P&G流の人材育成システム>
1.ワーク&ディベロップメントプランによる評価

 評価は「成果」と「能力開発」で評価される。特にマネージャー職以上には実績と部下の成長がおなじ比率で評価されるという。
2.内部昇格制(Promotion from within)
 ヘッドハンティングなどにより自前で人材教育することなく、外部から強力な人材を投入する方法もあるが、これでは企業理念を維持することや、チームワークを形成することが難しい。徹底した内部昇格制度によってこれらを保っている。
3.トレーニングガイドブックの存在
 自分がどうやって能力開発をすればいいのか。そのガイドブックが存在するという。こういうものは作る労力が非常にかかる。陳腐なものではすぐに使われなくなる。それだけしっかりとしたガイドブックが存在するということだと思います。
4.360度フィードバック(全方向リーダーシップ
 最近、耳にする言葉です。リーダーシップを発揮する対象は上司から部下だけではありません。同僚や上司も含めて全方向へリーダーシップを発揮できる土壌があるようです。理想的ですね。
5.リクルーティング
 採用にあたっては面接結果を数値化するシステムがあり、複数の面接官によって決められた結果によって採否が決まる。当然、面接官にもそれなりのトレーニングがされる。
6.スリーピープル・ティーチング
 P&Gでは研修プログラムが定期的に用意されている。それらの研修を受講した人は部署内で、自ら講師としてセミナーを開催し、そのスキル定着を実現している。
 1st teaching 自分のセミナー受講
 2nd teaching 部署内のセミナー開催
 3rd teaching それを聞いたひとが伝える
7.チームビルディングファシリテーターの存在
 あるプロジェクトがスタートする前に、そのプロジェクトメンバーが合宿に集まり、「チームビルディングファシリテーター」がチームワーク形成を促す。
8.メンター制度
 ジェネラルマネージャー以上には、公式にひとりつく。仕事の推進方法などの相談役となる。
9.ワークショップによるリーダーシップの育成
 3Eリーダーシップモデル
  Energize(動機づける)
  Enable(人材育成、組織開発)
  Envision(ビジョンで組織を率いる)
 これらを習得するために、社内で定期的にワークショップを行い、育成を行っている。
10.効果的なブレーンストーミング
 教育システムとはちょっと異なりますが、気に入ったので紹介しておきます。会議でアイデアだしをやるときに、「それ、昔やったことあるよ。」「前に失敗したよ。」というアイデアをつぶしてしまう言葉をさける。これらの言葉をアイデアキラーと呼ぶ。この言葉を言わないことを会議前に約束する。

<ビジネスを成功へ導くためのシステムとは?>
 結局、「人材育成システムの構築」だと思います。P&Gが阪神大震災で大きな被害をうけたとき、TOPからの激励のコメントは

「人とブランドさえ残れば、P&Gはいつでも復活できる」

 だったそうです。感動的なエピソードも紹介されていました。P&Gの強さは他社よりも10年早く育成できるシステムを実現したこと、またそれだけ人の価値に重点をおいていることにあると思います。
 先に、紹介した10項目のような独自の人材教育が活躍の場を広げているのでしょう。また、そのようにできる人材が外に出て行っても、あとから継続的にその人を超える人材を排出できるところがすごいと思いました。
 すごいと思うだけでなく、少しでも近づけるよう改善していきたいと思います。

  • 参考(和田さんのブログ):What’s Hot / What’s Not


  • Try78:スリーピープル・ティーチングを実施しよう
    自分が学んだセミナーで、受けてないひとにも価値を与えよう
    関連記事


    theme : ビジネスブログ genre : ビジネス

    tag : コミュニケーション リーダーシップ 人材育成

    comment

    Secret

    No title

    こんにちは!
    joshibenです。

    ご紹介ありがとうございます!
    本の内容が分かりやすく要約されていて、
    とっても読みやすい記事ですね。

    これからも良書の情報交換して行きましょう!

    joshibenさん、コメントありがとうございます。

     P&Gという会社は個人的にあまり商品とかに興味なかったんですが、友人が途中退職した会社でもあり、「外資系の強者」というイメージがありました。この教育システムをクリアできる人はそれなりに活躍の場を広げていくんだと思います。逆に、それをクリアできないひとも多々いるんじゃないかと思ってしまいます。
     これからも情報交換よろしくお願いします。
    プロフィール

    多ぁ望@新習慣クリエイター

    Author

    多ぁ望@新習慣クリエイター
     多忙な毎日にめげず、日々、新たな習慣を身につけるべく、努力するエンジニア

    ストレングス・ファインダー
    1.戦略性
    2.最上志向
    3.親密性
    4.責任感
    5.着想

    詳細はこちらへ

  • 多ぁ望マインドマップ一覧
  • 多ぁ望のTWITTER
  • 多ぁ望のFaceBook
  • 多ぁ望のSlideShare
  • マイ・クレド

  • 新たな試みでワクワクし、自分とみんなの変化を楽しむ
  • 最新記事
    最新コメント
    FaceBook
    リンク
    お勧めコーナー by 多ぁ望
    Powered By FC2ブログ

    今すぐブログを作ろう!

    Powered By FC2ブログ

    このブログからのお知らせ

    このブログのねらい

     日々おなじような生活を送ってませんか?ちょっとした改善にチャレンジすることで、新たな一面が見えてきます。見つけよう自分のパラダイムシフト。

    多ぁ望のコミットメント

  • 最新一覧と目標達成度グラフ
  • Try:新たな習慣を得る行動
  • Task:「有言実行」の宣言
  • Scheme:行動から得た教訓
  • Check:目標達成状況
  • 多ぁ望のSMART目標設定

  • Phase13
  • ターゲット:15年02月28日
  • 何かのきっかけを得られる書籍を3冊以上紹介する
  • ワクワクする体験をアウトプット
  • 今までにないひらめきをコンセプト化
  • 以上条件のどれかを満たす記事が毎月7以上あること。
    カレンダー
    プルダウン 降順 昇順 年別

    03月 | 2017年04月 | 05月
    - - - - - - 1
    2 3 4 5 6 7 8
    9 10 11 12 13 14 15
    16 17 18 19 20 21 22
    23 24 25 26 27 28 29
    30 - - - - - -


    カテゴリ
    NLP (7)
    スポンサードリンク
    読書記録(ブクログ)