なぞのマラソンランナーから見えたこと

 今回はグラレコ実践会のグループワーク「なぞのマラソンランナー」を紹介していきます。 こんにちはAha2ファシリテーターの多ぁ望です。

 この実践会では、「実際に使えるグラレコ」を参加者同士で練習し合う場をめざしています。

 そこで今回選んだグループワークが「なぞのマラソンランナー」です。

  • グラフィックレコーディング実践会 in 宇都宮 第2章

  •  これは以下の本に紹介されているグループワークです。朝カフェのメンバーに教えてもらいました。

    1.メインファシリテーションとグラレコの両立
    2.グラレコの7要素から分析する
    3.ビジュアル言語でグループ対抗
    4.なぞのマラソンランナーから見えたこと(本日の記事)
    5.ビジュアル言語で楽しむ楽描き会へ




    グラレコ実践会1
    多ぁ望Map No.0298

     この本では学校で活用されるグループワークがたくさん収録されています。それらが低学年、中学年、高学年、成人、つまり親御さん向けの内容まで含まれています。

     振り返りのやり方なども解説されているのでとても役に立ちます。

     今日のスキーマです。

  • Scheme665:ファシリテーターの存在がチームの方向性を決定する。それなきチームは方向が定まらない。

  • グループワークのねらい


     本書から引用します。

    1.自分がもっている情報のなかで今、何が大切かを判断し、グループの話し合いの進行状況に応じて、必要な情報をタイムリーに提供できる力をつける。

    2.グループの中での自分の役割を見つけ、積極的に課題達成へむけて貢献できる力をつける。

     このグループワークでは各メンバーに、それぞれ断片的な絵が配られます。

     それらにはマラソンランナーの一部が描かれています。すべての絵をつなぎ合わせると、現在のランキングがわかります。

    「4番目に走っているランナーは誰?」

     このお題に対して、ゼッケン番号を答えるというもの。一見簡単そうに聞こえますが、配られた絵は他人に見せてはいけないのでけっこう難しいです。本書の中では「上級」の部類になっています。

     このねらいとは、ファシリテーション能力を身につけること。それを実践するグループワークなのでした。

    ビジュアル言語の強みと弱みを理解する


     前回のレポートではビジュアル言語の強みを紹介しました。テキストからビジュアルへの変換は文化の壁を超えて世界共通のコミュニケーションができるという側面があります。

     一方で、ビジュアルからテキストへの情報伝達には大きな課題があります。

     それはビジュアルの情報の受け取り方が人それぞれだからです。

     さらにそのビジュアル情報に「他人には見せない」という制約を課せられると、一気に課題の難易度があがります。

     そんな難しい状態を創り出して、ファシリテーションの訓練をするのがこのグループワークです。

     まずはこちらのグループの様子を見てみましょう。

    グラレコ実践会14

     模造紙にはあまり絵が登場していません。配布されたそれぞれの絵は共有してはいけないという制約のもと、絵に描かれた断片的な情報を文字で書き出して、マラソンランナーの順位を分析していっていました。

     結果的にこのグループは正解にたどり着きました。

     さて、もう一方のグループがこちらです。

     模造紙にはいろんな絵が描かれています。

     こちらのグループは正解にたどり着く事ができませんでした。

    グラレコ実践会15

     この写真は終了後に、答え合わせとフィードバックをしているところです。終わってみると、お互いの伝えたつもりの情報がズレて伝わっていたり、うまくいかない要因がいろいろと見えてきます。

    「この2つのグループの違いはどこにあったのでしょうか?」

     ここでもうひとつの質問をします。

    「このグループのリーダー(ファシリテーター)は誰でしたか?」

     これに対して明確に答えが出たのが最初のグループです。後半のグループは

    「えーと・・・。誰だったんだろう?」

     という反応。これがゴールにたどり着くか否かの大きな差となりました。

     このワークを進める上で、役割分担を決めて下さいという指示はありません。

     しかしながら、良いチームには自然とリーダー役が現れて、ばらばらな意見をひとつの方向に導いていくひとが現れます。

     うまく行かないチームには船頭が多く、議論があっちこっちに分散して情報の集約がまとまっていきません。

     今回の実践会では「使えるグラレコ」をめざしてファシリテーション・グラフィックの要素を取り入れたんですが、なかなかファシリテーションを理解してもらうプログラムにはなっておりませんでした。

     でも、2グループに対称的な違いが現れたおかげでファシリテーションの意味とか、ファシリテーターの存在理由がよくわかったと思います。

     次回の企画では「ファシリテーション」のあり方を最初に理解してもらってから、同様のワークを進めるとまた違ったアプローチができていくと期待しています。今後の企画に良いヒントをいただきました。


  • Scheme665:ファシリテーターの存在がチームの方向性を決定する。それなきチームは方向が定まらない。
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