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アイデアはシナリオによって伝わるもの

 アイデアが思いついても、それをどうアウトプットするか腕の見せ所になります。 こんにちは、Aha2ファシリテーターの多ぁ望です。

 前回はEarthan'sというお店に提案したアイデアを紹介しました。

 今回はそのアイデアにどうやってたどり着いたのか、分析してみたいと思います。

 私達のチームFutureStepは3名でNikkolyワークをスタートしました。

 いろんなアイデアがあふれていたときに、ひとつ目に止まったのが前回のレポートにも登場してきたこちらです。

「宇宙×目玉焼き=太陽系を表現した目玉焼き」

 テキトーなアイデアに思えたものですが、Earthan'sというお店に提案するならこのようなメニューがありえるんじゃないか?

 ということをヒントにしました。

  • iDEA CAMP 2017 Creative Week 0→1を創るぼくらのSUMMER CAMP

  • 1.NikkoアイデアCAMP2017の7日間
    2.アイデアをカタチにするプロセス
    3.HXプロトタイプWSから生まれた提案
    4.アイデアはシナリオによって伝わるもの(本日の記事)
    5.チームワークのアプローチ


     今回の経験を振り返って、こんなキーワードが見えてきました。

    「アイディエーション・グラフィック」

    ideation-graphic

     今日のスキーマです。

  • Scheme654:シナリオからフレームワークを作りアイデアを引き出す。これがアイディエーション・グラフィック。

  • 限られた時間にアウトプットする技


     仕事には必ず締め切りがあります。そこまでにどれだけの成果をだせるかが仕事のアウトプットとして評価されていきます。

     そのためには高率の良い手法が求められ、結果として世の中には様々なテクニックが存在します。

     これをワークショップに当てはめると、さらに厳しい時間管理が必要になってきます。今回の例ではオーナースピーチのあと、およそ3時間程度でアウトプットをまとめる必要がありました。

     本来、この時間内にプロトタイプまで製作することが求められていましたが、メンバーがひとり途中で減ってしまったこともあり、プロトタイプは断念し、紙の上にまとめてプレゼンテーションにつなげる作戦に出ました。

     今回のアイデアをまとめた手順は、今までに無いアプローチだったので冒頭の図にまとめてみました。

     おそらく、議論が空中戦になってあれこれやっていたら時間切れでアウトプットできなかったと思います。

     また、マインドマップを使ってアイデアを収束させていくこともひとつの技ですが、この場合はマインドマップそのものは中間生成物となり、その後の最終成果物にまとめる作業が必要となります。

     私達のチームでは、グラレコを使いながらアイデアをまとめていく手法をとりました。グラレコとはグラフィックレコーディングと呼ばれる手法で、議論を可視化する目的に使われます。

     でも、今回はちょっと違いました。議論した結果を可視化するのではなく、先に見つけたいアイデアの全体像をまとめながら、必要なアイデアを導くアプローチをとりました。

     なので、レコーディングではなかったんです。ファシリテーション・グラフィック(ファシグラ)の方が近いと感じました。

     そこでアイディエーション(アイデアを導くこと)という言葉が適当だと思いました。だから

    アイディエーション・グラフィック

     です。

     つまり、アイディエーション・グラフィックとは、導きたいアイデアを考える前に、全体像をとらえてまとめていきます。

     そして必要なポイントのアイデアを後から考えるのです。こうすることで、中間生成物をつくらずとも、最終アウトプットに同時にまとめられるという効果が得られていきます。

     これが新鮮な体験となりました。

    アイディエーション・グラフィックのフレームワーク


     というわけで、今回のFutureStepが導いたアイデアのフレームワークを紹介していきます。最後にプレゼンテーションしたい骨格から作って、細かい部分のアイデアを埋めていくフレームワークとなります。

     前回のプレゼンテーションの順番とは異なります。考えた手順です。

    1.オーナースピーチを受けて、提案すべき概要を3つの流れで示す

     冒頭の3つの四角を描き、オーナーの想いを再確認し、それをひとつのコンセプトに示す。しかしながらこのコンセプトが伝えたいひとに伝わってない課題をとらえ、お客様に伝えることをゴールに設定しました。

    FutureStep_1.jpg

     そのゴールとは、次のようにしました。(実際にはいったりきたりしながらここの内容は定めました。)

    ターゲット:外国人観光客
    何のお店なのかを伝えること
    ①看板とメニューを改善する
    ②新メニューを提案する


    2.オーナーの想いを5つのステップに表現する

     オーナーのはるちゃんのスピーチを聞いて、子ども時代から自身の豊富な経験を経て、現在のEarthan's開店にたどり着きました。それはひとつのサクセスストーリーにも聞こえますが、さらにこれからやりたいことも聞けたので5つのマルを描いて表現してみることにしました。それがこの紙です。

    FutureStep_2.jpg

     5つのマルには後から時代にふさわしいタイトルを入れました。

     こうやって整理していくと、STEP5の夢の姿が垣間見えてきます。勝手ながらオーナーになったつもりであれこれ考えちゃいました。

    3.5つのメニューを考える


     つづいて、はるちゃんの人生を5つのステップに表現した後、その時代を伝える象徴的なメニューを作ろう!ということになりました。

     というわけでこの紙では下から5つのステップを表現し、メニューのイラストの枠と、伝えたいメッセージの枠を設定し、アイデアを少しずつ描き加えていきました。

     もちろん、最初にイラストを描いたのはSTEP4の宇宙目玉焼きです。

    FutureStep_3.jpg

    4.伝える仕組みを考える
     5つのメニューとメッセージが少しずつ埋まっていく間に、次の紙を描き始めました。それがゴールに示していた看板とメニューへの改善内容です。

     メッセージを伝える方法をあれこれ考えた結果、メッセージカードを思いつきました。

     コンセプトを伝えるページと、STEPごとのメニューのメッセージを伝えるカードです。

    FutureStep_4.jpg

     スタンプカードは、お昼にゲームの話で盛り上がったときに得たアイデアです。最近では課金システムにココロを奪われて「コンプガチャ」と呼ばれるアイテムコンプリートをどうしてもしたくなる心理を参考にしてみました。

     このようにして、大枠のフレームワークを整えながら、中身を埋めていくアプローチによって限られた時間にアウトプットをまとめることができました。

     先にシナリオがあって、それを構成するフレームワークを作っておくこと。

     こうすることで、アイデアが埋まったときには、プレゼンテーションが完成していることとなります。これがアイ・グラの効果です。

  • Scheme654:シナリオからフレームワークを作りアイデアを引き出す。これがアイディエーション・グラフィック。
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