オーケストラの指揮者から学ぶこと

 今回はリーダーシップについて書こうと思います。こんにちは、Aha2ファシリテーターの多ぁ望です。

 チームをめざす方向に導く力。指揮をとる人。

 その役割を発揮するときに必要なスキルが、リーダーシップだと思います。

 その方法はひとつではなく、いろんなやり方があります。

 ここで「指揮者」という単語がどんな英語で表現されるかというと、

a leader
a commander
a conductor

 と3つ出てきました。一つ目は日本語としてもなじみのあるリーダー。二つ目は軍隊の指揮官に相当するコマンダー。そして三つ目はオーケストラの指揮者、コンダクターとなります。

 今日は3つ目の指揮者に注目してみようと思います。
No.707

現場力を引き出すリーダーの条件 「オーケストラ型」マメジメント現場力を引き出すリーダーの条件 「オーケストラ型」マメジメント
(2014/08/12)
ダナ・アーディー

商品詳細を見る

 この本はタイトルに惹かれて読んでみました。「オーケストラ型」マネジメント。

 今日のスキーマです。

  • Scheme537:究極のリーダーシップとはコントロールしないこと。コマンダーではなくコンダクターをめざそう。

  • コマンダーかコンダクターか


     今回紹介した本では、組織体系が大きく2つに別れると言っています。ひとつはアルファ型。従来あるピラミッド型の縦型組織です。

     そこには命令を軸とするリーダーシップが発揮されます。つまり、軍隊の指揮官に相当するコマンダーです。

     この組織には命令に従うことが重視されて、主体性の発揮やイノベーティブなアウトプットはあまり期待できません。

     それらを発揮するためにはフラットな組織が必要となります。それがベータ型組織。もうひとつの組織体系です。

     そこで求められるリーダー像がオーケストラの指揮者のようなものであると。つまりコンダクターです。

     以前、「のだめカンタービレ」を例にオーケストラの指揮者に学ぶリーダー像についてこちらで紹介しました。

  • Scheme21:「厳しさ」だけではダメ。「楽しさ」を共有して初めてチームワークが生まれ、それが相乗効果を発揮する

  •  なんとなく見聞きしたオーケストラについて、指揮者のあるべき姿は想像できます。

     でも、こちらのプレゼンを見て、指揮者にもいろいろあるんだなと勉強させられました。

    オーケストラの指揮者から学ぶリーダー像


     それがItay Talgam氏の「すばらしい指揮者のようにリードする」です。

  • Itay Talgam: Lead like the great conductors

  •  何かを伝えるときは、言葉だけでなくジェスチャーも重要だと良く言われます。だけど、ジェスチャーだけではオーケストラの演奏を動かすことはできません。

     オーケストラにはストーリーがあるのです。個々のストーリー。見えないストーリー。

     オーケストラがビジネスの例えとしてわかりやすいのは、プロセスそのものが成果物だからです。

     例えば何かの製品のメーカーであれば、その製品の売れ行きや評判が成果として評価されます。

     もちろんプロセスも大切なんですが、なかなか注目されないことが多いです。

     では、オーケストラではどのように指揮者はプロセスを構築していくのでしょうか?

     世界のすばらしい指揮者の特徴を見ていきましょう。



    1.リッカルド・ムーティ

    オーケストラの指揮者1

     実際に映像を見てもらえば一目瞭然なんですが、とってもわかりやすい指揮です。ところがそれは命令的なもの。

     彼がモーツァルトを演奏するときには、モーツァルトへの責任があると言っています。(ただしそれはムーティの責任ということ。)

     自分の思う演奏を命令してつくりあげていたのです。つまりコマンダータイプです。

     その結果、「あなたは私達を楽器として扱っている。」と演奏家に反発されてオーケストラを辞めざるを得なかったということです。

     Talgam氏はコントロールを少なくするか。別のやり方があると言います。

    2.ヘルベルト・フォン・カラヤン

     つづいてあの有名なカラヤンの指揮です。

    オーケストラの指揮者2

     写真にあるように、彼は演奏家を見ていません。

     さらには指揮がふわっとしていて、どうリズムを取れば良いのかよくわかりません。

     これを強力なプレッシャーと言っています。

     カラヤンのイメージする演奏をどう表現すれば良いのか、演奏家は必死で考え、必死で周りの演奏に耳を傾けて実現しようと頑張るわけです。

     これは牽引型リーダーシップ。

    3.バーンスタイン

     最後に究極の指揮を紹介してくれました。それがバーンスタインのもの。

    オーケストラの指揮者4

     指揮棒もつかわずに、曲のイメージを表情で表し、苦悩を表す。演奏家のあなたがストーリーを語る。

     バーンスタインがそれを可能にしていると。

     そして最後の映像では・・・。

     なんと、指揮してないじゃないですか!!

     腕を組んで、うんうんと頷いているだけ。

     いや、それが究極の指揮だったんです。それは演奏家の能力を最大限に引き出し、それを承認しているかのようでした。

     ビジネスにおいてもリーダーシップは、指示命令型だけでは成り立ちません。

     チームメンバーの最大限の能力を発揮させる方法は、コントロールしないこと。そのお手本がオーケストラの指揮者に学ぶことができました。

     コントロールしないのに支援しゴールへ導く方法を常に意識していきたいです。

  • Scheme537:究極のリーダーシップとはコントロールしないこと。コマンダーではなくコンダクターをめざそう。
  • 関連記事

    テーマ: 資格・スキルアップ・仕事 | ジャンル: ビジネス

    ハタモクというプラットフォーム | Home | 働くことを一緒に考えよう

    コメント

    コメントの投稿


     管理者にだけ表示を許可する