ローコンテクストなセッション設計

 この1週間で様々な経験をさせてもらいました。こんにちは、Aha2ファシリテーターの多ぁ望です。

 それはFutureSessionWeek2014です。

 6/7〜13の日程で、様々なテーマのフューチャーセッションが開催されました。

 多ぁ望としては3つのセッションを企画開催することができました。

1.Aha2ビジョン・シンキング 〜グループWillからグループGeniusへ

2.つなぐ・つながる読書会 〜本と人との出会いで人間は変わる

3.Aha2ダイバシティ 〜日本がめざすダイバシティとは? 認識から尊重へ

 さらに参加者としては次の2つのセッションに参加させてもらいました。

4.お店の新しいストーリーを描こう~お店からはじまる地域活性化、そこから見える未来~

5.働き方の未来を“創る”フューチャーセッション 〜個人と組織の新しい関係性を創る〜

FutureSession1

 今回は、これらの経験からファシリテーションに関する気づきをシェアしたいと思います。

 それが本日のスキーマです。

  • Scheme512:ローコンテクストなセッション設計がグループワークのゴールを確実に引き出す。

  • グループワークの反省点


     今回、主催側として企画した「Aha2ダイバシティ」では日本がめざすダイバシティの姿を考えてもらうグループワークを実践しました。

     そこでは2グループにわかれて、ワークを行いました。

     しかし・・・。

     時間が足りず、シナリオをまとめるところまでたどり着けませんでした。

     もちろん時間配分の反省点もあるんですが、他のFutureSessionを経験してみるとそこには大きなプログラム構成の違いがあることに気づきました。

    ハイコンテクスト文化とローコンテクスト文化


     その違いが「ハイコンテクスト」であるか、「ローコンテクスト」であるかってことだったんです。

     まずこの意味については、こちらのサイトに詳しく解説されています。

  • ハイコンテクスト文化とローコンテクスト文化

  •  例えば日本の文化はハイコンテクストと表現されます。

    「あ、いつものやってといて!!」

     誰が、何を、いつまでにやればいいのでしょうか?

     実は私達が普段使っている日本語には、主語が省略されたり、具体的な項目があえて伝えないことってありますよね。

     これが「あ・うんの呼吸」とか、「空気を読む」とか言われているもの。

     言葉には表現されてないのに、それ以上の文脈(コンテクスト)を伝えるのが日本語の特徴です。

     これをハイコンテクトな文化と呼びます。

     一方、英語文化に注目してみると、主語が省略することがほとんどなく、言葉でしっかりと具体的な項目を表現しておかないとビジネスにおける交渉がうまく成立しないなんてことが多いわけです。

     これがローコンテクストな文化です。

    ハイコンテクストからローコンテクストな設計へ


     この意味をセッションプログラムの設計に当てはめてみました。

     先に紹介したグループワークのゴールにたどり着けなかった理由はここにあったんだと思います。

     つまりセッションの設計がハイコンテクストだったということ。

     参加者に考えてもらう幅(コンテクスト)が広いと、ゴールにたどり着く時間と労力が多くかかります。

     ところが、私が参加したFutureSessionでは50名を超える参加者が集まり、そこから10ものグループを構成しながら、全グループからすばらしい成果を引き出すファシリテーションを目の当たりにしました。

     簡単にその工夫点を振り返ってみました。

    1.事前のセッション設計が明確にできている

     大人数が参加しても、ファシリテーターが介入することなく成果を引き出せるプログラム設計ができている。(ファシリテーターが介入しないとワークが進まない可能性があるのは人数が増えた場合に対応できない。)

    2.手挙げルールによる効率的な時間管理

     FutureSessionでは恒例となっている「手挙げルール」。これも大人数の参加者に対応できる技のひとつ。

     ファシリテーターが手を挙げたら、気づいたひとから手を挙げてもらいます。この作業によって、全参加者に短時間で話を聞いてもらう姿勢をとってもらうことが可能です。(これをやらないと、なかなか全員を静かにすることができません。)

    3.ワールド・カフェによるラウンドミーティング

     グループワークで大きなテーマを選ぶときには、ワールド・カフェスタイルは必須かもしれません。第1ラウンドで大きなテーマを選び、第2ラウンド、第3ラウンドに進むについて具体的なテーマに絞り込んでいきます。

     これによって、グループワークの収束をやりやすくする効果が得られます。

    4.マグネットテーブルによるグループワーク

     FutureSessionで初めて経験したことがこの「マグネットテーブル」です。

     ワールド・カフェで終わらせず、そこから個人が得たアイデアを紙に表現してもらい、似たアイデアを持ったひとと磁石のようにくっついてもらいます。

     この最終的なグループがポイントです。

     めざすものが近いもの同士で、最後のテーマを具体化していきます。

    5.フレームワークを提供したグループシェア

     そしてグループ発表です。ここにも効果的な工夫がありました。

     それが「フレームワーク」です。

     発表形式の文章をあらかじめ用意しておくことで、空欄を埋めるようなワークシートを用意しておきます。

     そしてマグネットテーブルで形成されたメンバーでこの空欄に当てはまる答えを導いていきます。

     これこそローコンテクストな設計なんです。つまり収束できる段取りと、グループワークで考えるべき項目が絞らてているのです。

    FutureSession2

     ファシリテーションにはグループの思考に介入する進行方法と、複数のグループをコントロールする全体を動かす進行方向があると感じました。

     今後もファシリテーションスキルを磨いていきたいと思います。

  • Scheme512:ローコンテクストなセッション設計がグループワークのゴールを確実に引き出す。
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