砂漠からの脱出プロジェクト

 今回はファシリテーションに関する話題です。こんにちは、コンセプトデザイナーの多ぁ望です。

 先日、学生さん向けにセミナーを行うチャンスがあったので、その中で「砂漠からの脱出プロジェクト」を実践してもらいました。

 これはコンセンサス・ワークと呼ばれるゲームのひとつです。

 以前、こちらの記事でも紹介しました。

  • Try171:3つのチームで、チームビルディングテクニックを実践しよう 7/3実践

  •  ワークを行うにあたって、ひと工夫ひねってみました。ベースは以下の本に載っていたものになります。

     第三者の立場から、ワークの進行状況を観察することもなかなか面白いものです。

    チーム・ビルディング―人と人を「つなぐ」技法 (ファシリテーション・スキルズ)チーム・ビルディング―人と人を「つなぐ」技法 (ファシリテーション・スキルズ)
    (2007/07)
    堀 公俊、加藤 彰 他

    商品詳細を見る

     本日のタスク宣言です。

  • Try409:砂漠からの脱出プロジェクトでファシリテーション力を伸ばそう。

  • 1.オープニング+個人ワーク(15分)


     今回は学生さん向けということで、社会人になってから役に立つ「コンセンサス」をとる力=ファシリテーションを体験して学んでもらおうと考えました。

     目的は「壁を乗り越える手段を手にすること」としました。

     そのために必要なことは3つ。

     ①想いを伝える
     ②チームワークをつくりだす
     ③共にゴールを見つける


     これらをグループワークを通じて理解してもらえたら嬉しいです。

     最初に参加者のみなさんへミッションを伝えます。

    「砂漠からの脱出プロジェクト」

     以下の内容を説明し、「生き残るために必要なアイテムの順位付け」をまずは個人で考えてもらいます。

    砂漠からの脱出プロジェクト1

     見つかった12のアイテムとは、次のとおり。

     パラシュート、懐中電灯、人数分のサングラス、人数分のロングコート、本「砂漠の動物」、ジャックナイフ、一人一本の水(500ml)、食卓用の塩、ガーゼと包帯、ビニールのレインコート

     その後、アイスブレイクをはさみ、メンバーの顔合わせをした後に、グループワークに突入。

     アイスブレイクでは、お互いのニックネームを紹介し、「今日のよかったこと」を共有。これにより初対面のひと同士の関係性が高まる効果があります。

    2.グループワーク前半(20分)


     グループワークに突入する際には、ほとんど何もアドバイスしません。まずはチームメンバーだけで、議論し、ワークを進めてもらいます。

     この間に、私はそれぞれのメンバーの発言内容や、行動、表情を観察し、メモしていきます。

     特に、議論の方向ががらっと変わったり、方向性が決まったときなどは重要です。

    3.突然の中断(5分)


     全体時間のちょうど半分のところで、グループワークを中断してもらいます。

     今回は、あらかじめスマホのアラームを設定しておきました。

    「ジリリリリリーン」

    「あれ?まだ終わりじゃないのに?」

     と思われるかもしれませんが、あえて中断。

     このワークでは、チームの中でコンセンサスをとる難しさを体験してもらう目的であり、ワークが終わってからファシリテーションのノウハウを学ぶというのが一般的なスタイルです。

     でも、それだとワークの中で修正が効きません。少しでも、ワークの中でやり方を修正できるチャンスを与えたいと考え、次のような設定を追加しました。

    砂漠からの脱出プロジェクト4

     ここで新に3つのアイテムが追加されす。全部で15アイテムとなります。

     45口径の銃、化粧鏡、ウォッカ2本

     こうすることで、今までの議論から新たな展開を考えざるを得なくなります。

    4.グループワーク後半(20分)


     さらに前半の議論の状態をみんなでチェックしてもらいます。チェックポイントは次の4つ。

    砂漠からの脱出プロジェクト5


     ①あなたのチームのリーダーは誰?

     前半のワークでは、誰がリーダーなのか明確にせずにスタートしました。

     ここで、誰が議論をリードしていたかをみんなから答えてもらいます。そこで選ばれたひとを後半ではリーダーとして明確化します。

     ②チームの目標は何か?

     これはアイテムの順位付けには一番重要なポイントとなります。ここでその目標がチームで一致しているかを確認してもらいます。往々にしてそれがずれている場合が多いです。

     ③選ぶアイテムの条件がチームで一致しているか?


     アイテムの順位を議論するためには、いくつか不明な点や、あいまいな点をクリアにする必要があります。それは問題のシチュエーションには記述されてないモノもあります。そのあたりの前提条件を確認します。

     ときには自分達で前提条件をつくる必要も出てきます。

     ④目標が達成できなかったときは?

     目標が明確になると、優先順位はある程度決めやすくなります。ところが、優先順位の低いモノをどう順位づけするか?これが意外と難しいんです。

     それを議論するためには、当初の目標が達成できなかった場合に視点を切り替えて議論する必要が出てきます。

     以上の観点を追加した上で、後半の議論をスタートしてもらいます。

     ある項目はできているかもしれませんが、視点が抜け漏れている場合も多々あります。

     こうすることで、前半と後半の対比が参加者に体験してもらうことができます。

    5.フィードバック(15分)


     最後はフィードバックの時間を取って下さい。個人の順位付けと比較して、自分達のグループの結果が模範解答に近づいたかどうか。

     議論の進め方、考え方はよかったかどうか。

     方向性の決定方法は妥当だったのか。

     これらの気づきが、ファシリテーション力を伸ばしてくれます。

     次回は、実際に7名の学生さんと行った結果をレポートします。

  • Try409:砂漠からの脱出プロジェクトでファシリテーション力を伸ばそう。
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