01
2014
今日は土曜日、久々に仕事もなくゆっくりしているところです。こんにちは、コンセプトデザイナーの多ぁ望です。
そんな週末に、自治会の会合があったんです。
私が住んでいるところは、新し分譲地で自治会がまだ発足していません。
最近、ようやく分譲地が埋まってきたので自治会発足の会合が行われました。
会議招集は現在、管理を委託されている業者の方。
彼から住民へ理事長の選出が求められました。
「どなたか、やってくださる方いらっしゃいませんか?」
さて、この問いかけに集まった30名以上の住民の反応は、こんな感じでした。
「・・・。」
実は、私もそのひとり。
でも、この後面白い展開に。
Scheme478:発言者の気持ちを共有することで、言える、聞いてもらえる雰囲気が生まれる。
最初の30分くらいは、主催者側からのいろんな説明や、説得により、理事長を決めてもらおうと奮闘しておりましたが、住民側は、それらがどんな仕事かもあまり理解できてないまま、誰も立候補が出ないという状況。
そして、ある方からこんな提案が出てきました。
「番地の最初と最後の方からやってもったらどうですか?」
「・・・。」
いつかやらなきゃいけないので、総論賛成。でも、なんだか納得いかないって感じ。
30名以上もいるのに、発言するのは2,3人のみ。
こういう議論にならない場を「アイスブロック」と呼びます。氷の壁がそれぞれに立っている感じ。
全体の戸数も多いことから3グループにわけたら?といった案も出てきました。
ところが、それ以上議論が進まない・・・。
なぜなら、そのグループがどこで別れているのか、誰がどこに住んでいるのか?
いろんなことが???だったわけです。
その???に耐えきれなくなった私は、前に出て黒板とチョークを使ってこの分譲地の3グループわけを図示してみました。
ついでにファシリも引き受けさせていただきました。
ようやくここから黒板の上で、議論を見える化することができました。そうすると発言の数が徐々に増えてきます。
グループ分けから、決めなきゃいけない役割を選出し、第1期の理事メンバーが決定できました。
黒板には決定事項、推進項目等を書き出し、期日と担当者を記入。
この後、ある方から困り事の打ち上げがありました。例えばこんなこと。
「貯水池はなくせないのでしょうか?」
この回答は、建築時の条件だからなくせないとのこと。
でも、彼はどうしてそんなことを聞いたのでしょうか?その理由を知っているひとは貯水池の近くに住んでいたひとだけだったことが後からわかりました。
ここで一言、付け加えてもらいました。
「どうして貯水池をなくしたいのでしょうか?」
「夏、秋にかけて虫の発生がひどくて、困っているんです。」
やっぱり。そういうことを本当は伝えたかったんですよね。
この後も、様々な相談ごとが打ち上がりました。
それは言える雰囲気、聞いてもらえる雰囲気に変わってきたからだったんだと思います。
これをアイスブレークと呼びます。壁が溶けたってこと。
というわけで予定時間の中で、理事メンバーの選出と、困り事の共有、一部の解決策を導くことができました。
終了後、数名の方から感謝の言葉をいただきました。
「若い人が、率先した行動に出ることはすばらしい。とっても嬉しかったよ。」
と。
最初のアイスブロックの雰囲気のまま終わりたくなかったですから。私にとっても、良い雰囲気づくりに貢献できて嬉しかったです。
今日のスキーマです。
Scheme478:発言者の気持ちを共有することで、言える、聞いてもらえる雰囲気が生まれる。
そんな週末に、自治会の会合があったんです。
私が住んでいるところは、新し分譲地で自治会がまだ発足していません。
最近、ようやく分譲地が埋まってきたので自治会発足の会合が行われました。
会議招集は現在、管理を委託されている業者の方。
彼から住民へ理事長の選出が求められました。
「どなたか、やってくださる方いらっしゃいませんか?」
さて、この問いかけに集まった30名以上の住民の反応は、こんな感じでした。
「・・・。」
実は、私もそのひとり。
でも、この後面白い展開に。
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Phase1:アイスブロック
最初の30分くらいは、主催者側からのいろんな説明や、説得により、理事長を決めてもらおうと奮闘しておりましたが、住民側は、それらがどんな仕事かもあまり理解できてないまま、誰も立候補が出ないという状況。
そして、ある方からこんな提案が出てきました。
「番地の最初と最後の方からやってもったらどうですか?」
「・・・。」
いつかやらなきゃいけないので、総論賛成。でも、なんだか納得いかないって感じ。
30名以上もいるのに、発言するのは2,3人のみ。
こういう議論にならない場を「アイスブロック」と呼びます。氷の壁がそれぞれに立っている感じ。
Phase2:議論を描く
全体の戸数も多いことから3グループにわけたら?といった案も出てきました。
ところが、それ以上議論が進まない・・・。
なぜなら、そのグループがどこで別れているのか、誰がどこに住んでいるのか?
いろんなことが???だったわけです。
その???に耐えきれなくなった私は、前に出て黒板とチョークを使ってこの分譲地の3グループわけを図示してみました。
ついでにファシリも引き受けさせていただきました。
ようやくここから黒板の上で、議論を見える化することができました。そうすると発言の数が徐々に増えてきます。
Phase3:アイスブレーク
グループ分けから、決めなきゃいけない役割を選出し、第1期の理事メンバーが決定できました。
黒板には決定事項、推進項目等を書き出し、期日と担当者を記入。
この後、ある方から困り事の打ち上げがありました。例えばこんなこと。
「貯水池はなくせないのでしょうか?」
この回答は、建築時の条件だからなくせないとのこと。
でも、彼はどうしてそんなことを聞いたのでしょうか?その理由を知っているひとは貯水池の近くに住んでいたひとだけだったことが後からわかりました。
ここで一言、付け加えてもらいました。
「どうして貯水池をなくしたいのでしょうか?」
「夏、秋にかけて虫の発生がひどくて、困っているんです。」
やっぱり。そういうことを本当は伝えたかったんですよね。
この後も、様々な相談ごとが打ち上がりました。
それは言える雰囲気、聞いてもらえる雰囲気に変わってきたからだったんだと思います。
これをアイスブレークと呼びます。壁が溶けたってこと。
というわけで予定時間の中で、理事メンバーの選出と、困り事の共有、一部の解決策を導くことができました。
終了後、数名の方から感謝の言葉をいただきました。
「若い人が、率先した行動に出ることはすばらしい。とっても嬉しかったよ。」
と。
最初のアイスブロックの雰囲気のまま終わりたくなかったですから。私にとっても、良い雰囲気づくりに貢献できて嬉しかったです。
今日のスキーマです。
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