それは何のためにあるのか?

 今日は思考のレベルコントロールについて紹介します。こんにちは、コンセプトデザイナーの多ぁ望です。

 先日、こちらのセミナーに参加してきました。

  • 慶應SDM × iTiDコンサルティング 『社員がいきいきと成果を出す企業・組織デザイン』セミナー

  •  これは慶応大学大学院SDM研究科が主催するセミナーです。

     SDMとはSystem Design and Manegementの略。世界でも最先端の学問とのこと。

     いかに成果を出す組織を創りあげるか。という組織マネジメントを専門に研究している学問です。

     またiTiDは技術系の企業のコンサルティングを専門に扱うファームです。こちらは組織デザインのプロ。

     お互いにめざすものが共通であることから、共催されたイベントです。

     今回はセミナーといっても、半分は参加者によるワークショップもあり、そこでの体験と気づきを紹介したいと思います。

    SDMワークショップ

     今日のトライ宣言です。

  • Try400:思考のレベルコントロールをしよう。それは何のためにあるのか?という問いが上位概念を引き出してくれる。

  • 組織理念が浸透できているのか?


     今回の目的は「組織理念」を浸透させる考え方を学ぶことでした。そこで注目していたのがこのワークショップです。

    『成果を出す組織になるための組織理念共有ワークショップ』
    SDM研究科 講師(非常勤)富田欣和


     ワークでは、実在する企業の理念を題材に、参加者によってその解釈を行い、さらなる改善を検討していくというもの。

     その企業はかつては日本を支える技術の代表格でありながら、最近の時代の変化に対応できず業績を悪化させているところです。

     ワークショップの進行には慣れているつもりでしたが、今回のお題にはかなり頭を悩ませました。

     それはValue Graphという手法でした。

     あるキーワードから上位概念を考えてレベルを上げていきます。

     説明をうけて、わかったつもりだったんですがグループ内でディスカッションしていくと、なんか違うことに気づきます。

    思考のレベルコントロール


     それは上位概念を考えているつもりが、いつの間にか手段に落ちていってしまうことでした。

    「あれ、それはレベルが下がっていますよね?」

     とお互いに確認しながら、改めて上位概念に思考を向けていきました。

    「それは、何のためにあるのか?やるのか?」

     これは毎回、誰かが口に出して言わないと、気づかずにレベルが下がってしまうので注意です。

    ファシリテートハンドル2

     私達が経験した実例を紹介します。

     「幸せな社会」というキーワードから上位概念を考えます。

    「争いがないこと」

     と出てきました。なんとなくつながっていることはわかるんですが、上位概念とは言えそうにありません。

     こういうときはこの言葉に当てはめてみるとわかります。

    「それは、何のためにあるのか?やるのか?」

    「争いをなくすために、幸せな社会がある。」

     やっぱりおかしいです。争いをなくすことで、幸せな社会ができるわけで、それは手段のひとつ。つまり下位概念なんです。思考のレベルダウンになってしまいました。

     そこで改めて問いかけてみるとこんな言葉が出てきました。

    「ワクワクすること」

    「ワクワクを感じるために、幸せな社会がある。」

     かなりざっくりとした言葉ですが、確かにつながります。もうちょっと具体的に言うと「生き甲斐をみつける」とか。

    「生き甲斐を見つけるために、幸せな社会がある。」

     これが上位概念です。では、生き甲斐を見つけるのはなんのためなのか?それは自己実現のためとか。

     こうやってさらに上位概念を見つけていき、そのつながりを図示したものがValue Graphです。

     今回は大学のキャンパスでまとめ作業を行ってみました。いい環境です。

    SDMセミナーのマインドマップ

     以前も「ファシリテート・ハンドル」についての記事を書きましたので紹介しておきます。

  • Try293:新しいワークショップの形=ピクチャーダイアログを実践しよう!それは共有したストーリーを可視化するワーク。

  • Scheme449:ファシリテート・ハンドルを使うにはブレーキとアクセルの要素を理解し、コントロールする必要がある。

  •  縦のダイアログは、議論を深めるために重要な方法です。ぜひこの問いかけを活用ください。

  • Try400:思考のレベルコントロールをしよう。それは何のためにあるのか?という問いが上位概念を引き出してくれる。
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