失敗の本質を読む失敗

 こちらの本を読んだことありますか? こんにちは、コンセプトデザイナーの多ぁ望です。

 マネジメントに関わるビジネスマンには多く読まれています。

 私もいろんなところで、この本を薦められました。

 「失敗の本質」

 あのエジソンは「失敗は成功の母である」と言ったように、失敗には成功につながる何かが隠れています。

 その本質を戦時中の日本軍とアメリカ軍の戦い方、組織のあり方から比較し、掘り下げていく内容です。

No.447

失敗の本質―日本軍の組織論的研究 (中公文庫)失敗の本質―日本軍の組織論的研究 (中公文庫)
(1991/08)
戸部 良一、寺本 義也 他

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 さて、私が最初に感じたことは・・・。

「そんなに名著なんだろうか・・・。」

 91年に出版されたこの本、組織についての研究会のメンバーの共著ということもあり、けっこう難解でした。

 確かに、組織的な差が戦況を左右したことはよくわかったのですが、正直インパクトに欠けてたんです。

 その理由がわかりました。

  • Scheme415:読書には順番がある。戦況の背景を知らないと失敗の本質は理解できない。

  • ストーリーありきの組織論


     冒頭ではとても冷めた感想を書いてしまいましたが、それは私自身に戦争体験がないからだということがわかりました。

     先日の記事で動機付けのために必要なことは感情だと書きました。

  • Scheme413:新たなチャレンジに踏み出すためには動機が必要。遠足の前の感情を引きだそう。

  •  その感情がどこまで共感できるか?

     という感覚から、その本に書いてあることが実感をもって伝わるかどうかが決まります。

     「失敗の本質」を単なるマネジメントの知識を目的に読むと、本質を取りこぼしてしまいます。

     そのためには戦況の感情移入が重要だと感じました。

     どんな状況下で、「失敗の本質」に書いてあることが行われたのか?

     そのとき、どんな気持ちで国民は、軍人はいたのか?

     こういう背景をなくして、理解はできません。

     そこで紹介したいのは次の1冊です。小説なんですが、史実に基づいた背景になっています。

     とても感動的なストーリーで、涙なしでは読めません。

    No.487

    永遠の0 (講談社文庫)永遠の0 (講談社文庫)
    (2009/07/15)
    百田 尚樹

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     最近、書店では難解な失敗の本質に対して、よりわかりやすい「超入門 失敗の本質」という本が平積みされています。こちらも読んでみました。

    No.489

    「超」入門 失敗の本質 日本軍と現代日本に共通する23の組織的ジレンマ「超」入門 失敗の本質 日本軍と現代日本に共通する23の組織的ジレンマ
    (2012/04/06)
    鈴木 博毅

    商品詳細を見る

     確かに図解を交えて、最新の企業の失敗事例なども折り込みわかりやすい内容となっています。

     でも、読む順番が重要です。まずは「永遠のゼロ」を読んでから、ぜひ「失敗の本質」を読んで下さい。その後に「超入門」を読むとさらに理解が増します。

  • Scheme415:読書には順番がある。戦況の背景を知らないと失敗の本質は理解できない。
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    コメント

    失敗は成長の糧

    戦史から組織論やリーダーシップを学ぶ。
    私も色々取り組んでいるため、興味深く記事を読ませて頂きました。

    当事者への感情移入、私も凄く大切だと思います!

    後になって結果を見る立場の私たちから見ると
    「なんでこんな当たり前の事ができなかったのだろう」と
    いう事でも、当事者の心理を考えなければ、本質は見えないと
    思います。

    逼迫した情況で、メンバー内に怒りや不満が満ちあふれる
    場の中、当たり前の事を当たり前に実行できるリーダーは
    なかなかいないのではないでしょうか?

    内容の深い本って、読み手を選びますよね。
    自分のレベルが本に到達していないと、大切な部分を
    感じ取る事ができない。

    私自身「文字を眺めただけ」の本がたくさんあります(笑)。
    少しずつ、読み進めてはおりますが。

    2012/11/04 (Sun) 10:21 | ライキ #- | URL | 編集
    追加です

    必死に頑張って、それでもまったくうまく行かなかった
    取り組み。

    そんな取り組みがいつも私に大きな成長を与えてくれたように
    思っています。

    うまくゆかなかったのは、「自分が向かっている方向」と
    「得たい成果」にズレがあったから。
    そのズレは、実際に失敗してみないと分からないです。

    全力に取り組んだ上での失敗。私にとっては何よりの学習です。

    2012/11/04 (Sun) 10:24 | ライキ #- | URL | 編集
    失敗から得られるもの

    ライキ、コメントありがとうございます。

    読み手を選ぶというのはありますよね。自分自身はどんどん変わっていきます。

    だから、そのときの状況に応じて同じ本から得られるものも変わってきます。バイブルと呼ばれるような本はかならずそうです。この本もそのひとつじゃないでしょうか。

    失敗しなければ得られなかったことって重要なカギとなります。

    この本では、逆に成功体験を信じたあげく、失敗した事例も多くとりあげられています。

    失敗は成功の元と言われていますが、全くその反対もあるわけで、成功は失敗の元でもあるということを痛感させられました。

    2012/11/06 (Tue) 00:13 | 多ぁ望 #TZpNm4HA | URL | 編集

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