アンケートのワナ

 先日、学生さんと交流する機会がありました。こんにちは、コンセプトデザイナーの多ぁ望です。

 以前、こちらで紹介したものを1年経って、再び行ってきました。

  • Scheme385:「百聞は一見に如かず」の続きこそ実学である。「百見は一考に如かず、百考は一行に如かず」

  •  学生さんの知識がどのように企業で活かされるのか?

     「実学」を学ぶ機会を提供するというイベントです。

     技術的なプレゼンと合わせて、学生と社会人でディスカッションする時間もいただきました。

     その中で、ちょっと気づいたことがあるので記録しておこうと思います。

    実学のデモ

     今日のスキーマです。

  • Scheme406:アンケートだけでは得られないことがある。それはグループダイアローグから引き出される。

  • 実学を学ぶ、体験プレゼン


     まず技術的なプレゼンとしては、実学、つまり実際の商品に触れて学ぶスタイルとして構成しました。

     学生さんの立場では、授業で学んだ知識はあっても、それがどう活かされるのか?

     ここをイメージすることはなかなかできません。

     それをなるべく簡単に伝えられるように工夫しました。

    STEP1.おお!

     まずは実際の製品に触ってもらって、違いを感じてもらいます。

    STEP2.へぇ〜

     そして新しい製品の技術を学生さんの知識に当てはめて解説。

    STEP3.なるほど!

     その知識をどうやって応用したのかを解説し、再びその効果を実感してもらう。

     こんな3つのステップでプレゼンをし、参加者の納得感を引き出してみました。

    学生+社会人でマインドマップ


     そしてプレゼンの後に、学生さんと社会人がひとつのグループになって「ものづくり」に関するダイアローグを行いました。

     実は、このダイアローグに入る前に主催者側から準備したアンケートに答えてもらいました。

     私は、このアンケートの内容も参考にしながらファシリテートし、グループマインドマップに議論を広げていきました。

     20代の学生さんと、30代後半から40代の社会人とのダイアローグはなかなか盛り上がりません。

     いろいろと質問を使って、「ものづくり」への興味をどう感じているのかを引き出してみたところ

     ひとつのギャップに気づきました。

    「ものづくりに対して、興味があるか?」

    「クルマが好きか?」


     アンケートにはこんな質問を用意していたんですが、こういう質問に対して、答える側がどう受け取るかを考えてみると・・・。

    「ものづくりのイベントに参加しているのに、興味がないなんて言えない。」

    「自動車関連の企業が参加してくれているのに、クルマが好きじゃないなんて言えない。」


     こういう事実も含んでいるんじゃないかと感じました。(もちろん、学生さんが直接こう答えたわけではありません。)

     これがアンケートのワナです。YES,NOだけを集計してもあまり意味がありません。

     ダイアローグから気づいたのは「好き」という感覚の違いについてでした。

     私の世代ではラジコンなどにハマっていた人が多く、「クルマが好き」という意味は、自ら操れる楽しさとか、所有する満足感とか、デザイン、性能など、自分が楽しむために好きというものでした。

     ところが最近の世代の「クルマが好き」という意味はちょっと異なっています。

     それは自己満足ではなくて、社会貢献できるとか、家族と楽しめるとか、確かにそういう視点はすばらしいんですが、「もの」への興味が薄れて、「こと」への興味に移っているようです。

     短い時間でしたが、グループマインドマップに広げた枝から見えてきたことがこの視点の変化でした。

     アンケートだけではわからないことがある。それはグループダイアローグから引き出されます。

     今日のスキーマです。
  • Scheme406:アンケートだけでは得られないことがある。それはグループダイアローグから引き出される。
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