3秒ルールとヒューリスティクス

 今日は「3秒ルール」について考えてみたいと思います。こんにちは、コンセプトデザイナーの多ぁ望です。

 まず、こんなシチュエーションを想像してみて下さい。

あなたはマクドナルドに親友と来ました。チキンナゲットの最後のひとつを食べようとしたところ、手から落ちてしまいました。

「さてあなたは床に落ちたチキンナゲットを食べますか?」

 私だったら・・・。

「3秒以内に拾えば大丈夫かな。と言って食べる。」

 これは一緒に食事する相手にもよると思いますが、気心知れた友人とならばこんな言葉で笑いながら食べちゃうでしょう。

 実は、こんな経験を私はアメリカ出張中に経験しました。相手はもちろんアメリカ人。

No.480

思い違いの法則: じぶんの脳にだまされない20の法則思い違いの法則: じぶんの脳にだまされない20の法則
(2012/04/05)
レイ・ハーバート

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 今日のスキーマです。

  • Scheme404:3秒ルールとはクーティーズ・ヒューリスティクスによるもの。人の判断にはゆがみが常に存在する。

  • 3秒ルールは世界共通なのか?


     実際に、このときはこんな言葉を使いました。

    「Oops!, I's no problem. Because of 3 second rule.」

     これに対して、現地の友人からは

    「That's right ! We use it.」

     というように「3 second rule」は何の疑問もなく伝わりました。日本特有の表現かと思っていたんですが。

     これは判断のヒューリスティクスのひとつで、心理学的に裏付けのあるひとの思考のくせなんです。

     これについては「影響力の武器」が有名です。こちらの記事で取りあげました。

  • Try287:Yesと決断する前に、6つの影響力の武器をチェックしよう!

  •  だから世界共通なんですね。

     ということを今日紹介した「思い違いの法則」を読むことで納得できました。

    クーティーズ・ヒューリスティクス


     この本では20ものヒューリスティクスを解説しています。その中で3秒ルールを説明してくれるのが「クーティーズ・ヒューリスティクス」というもの。

     クーティーズとは架空の菌を意味します。私達は伝染病を恐れるように、いろんなものを接触感染するように感じてしまいます。それが病原菌だったり、ウイルスなどの理論的背景がなくても。

     例えば・・・。

    1.いじめられている子が使ったホウキは使いたくない

    2.過去に病気をもっていた人のセーターを着たがらない(洗濯していたとしても)

    3.アドルフ・ヒトラーが着たセーターを着たがらない(洗濯していたとしても)


     これらは嫌がる根拠は明確でなく、相手の持っている気にくわない本質が伝染することを嫌う心理的な回答です。

     つまり先ほどの3秒ルールの背景には、汚れたものが伝染するのを嫌う。つまり伝染する時間が短ければ問題ないだろうという心理反応なんです。これも根拠はありません。

     このような心理的反応は、大昔の生きるか死ぬかを決める生活スタイルでは重要な判断材料となっていました。

     私達の祖先は、気持ち悪いという感覚と結びついて食中毒や感染症を避けることができたのです。

     今はこのようなことが不合理であることはみなさん知っています。

     知っているのにこういう判断をしてしまうのがヒューリスティクスです。それはときに大きなミスにつながりかねません。それはいじめだったり、事故だったり。

     冒頭では山岳スキーヤーのエキスパートが判断を誤り、遭難して仲間が亡くなったという事件からはじまります。

     人は常に正しいと思って判断しています。でもそこには多くのゆがみが存在することを知っておきましょう。

  • Scheme404:3秒ルールとはクーティーズ・ヒューリスティクスによるもの。人の判断にはゆがみが常に存在する。
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