私達の間にいるゴリラ

 今日は「錯覚」の本を紹介します。こんにちは、コンセプトデザイナーの多ぁ望です。

 この本は、久々にインパクトがありました。

 私達は「錯覚」の存在は、当然ながら知っていても、自分がどれだけ錯覚によって、情報を失っているかという理解はほとんどありません。

 この本でインパクトがあったのは、過去の事件や、事故が錯覚によって引き起こされていたこと。

 このような事実が、実際には埋もれているのが現実です。

 第三者的立場から見ると、当たり前の事実でも、当事者には見えない事実があります。

 どういうことかというと・・・。

No.472

錯覚の科学錯覚の科学
(2011/02/04)
クリストファー・チャブリス、ダニエル・シモンズ 他

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 まずこちらの動画を見て、質問に答えてみて下さい。

「白いシャツを着たひとがパスした数は何回ですか?」



 この動画がいろんなことを教えてくれます。

 今日のスキーマです。

  • Scheme398:カラーバス効果の逆効果がゴリラを見えなくする。錯覚を認め、私達の間にいるゴリラを見つけよう。

  • 非注意による盲目状態


     この動画を初めて見た方は、衝撃を受けたんじゃないでしょうか。最近、TV番組でも取り上げられるアハムービーなんかよりも、強烈な「アハ!」体験です。

     もしかしたら、ゴリラを見落とした自分を信じられないかもしれません。

     でもこれが現実なんです。ゴリラが見えなかったのはあなただけではありません。

     私はこちらの本を読んだときに、この動画を知り、やはり衝撃を受けました。

    Mind HacksMind Hacks
    (2004/12)
    Tom Stafford、Matt Webb 他

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     そのときの関連記事はこちらです。

  • Scheme214:見た物でなければ信じられない?では見た物は信じていいのか?自分の脳力を過信すべきではない。

  •  人はある目的意識を持って何かを注視すると、それ以外のものが見えなくなる。例えそれがゴリラでも。

     これを「非注意による盲目状態」と呼びます。

     誰にでも起こりえる錯覚なんですが、タチが悪いのは「そんなことはない」という自己認識です。

     「カラーバス効果」という心理学の言葉があります。例えば「黄色いものを見つけて下さい」という指示を受けて、写真をパッと見ると、バナナ、黄色い服、カバン、黄色い花などが目に飛び込んできます。

     これは注意を向けたものを見つける効果を示しています。この心理学的な作用が注意してないものが見えないという錯覚を生み出しています。

     つまり「非注意による盲目状態」とはカラーバス効果の逆効果になります。

    私達の間にいるゴリラ


     例えばクルマの運転中の携帯電話。法的に規制されているけど、ハンズフリーなら問題なしと考えているひとは多いんじゃないでしょうか。それは要注意です。

     あなたがクルマの運転をしていたとします。

    「見えない相手と会話すること」=「パスを数えること」

    「自分の進路を横切る歩行者、あるいはバイク」=「ゴリラ」


     です。

     さて、最初の動画を見たときの状況を思い出してみて下さい。

     ゴリラに気づかなかったということは、歩行者を引くか、バイクと衝突しています。

     実は法的にハンズフリーなら許されていること自体にも問題があります。

     ここで重要なことは、携帯電話を片手で持つことによる、操作影響が問題ではなく、注意が安全運転から相手との会話に移ってしまうことです。

     自動車の運転は片手でも問題なく操作は可能です。

     つまり、ハンズフリーにすれば安全なのか?というとそれは全く誤解です。ハンズフリーにしても、ゴリラは見えてきません。

     クルマの運転中は、ハンズフリーといえども、携帯電話を使うのはやめましょう。

     錯覚とうまくつきあう方法は、錯覚を知ること。

     私達の間にいるゴリラを見つける注意力が必要です。

  • Scheme398:カラーバス効果の逆効果がゴリラを見えなくする。錯覚を認め、私達の間にいるゴリラを見つけよう。
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