インセプション会議

 今日は新たな会議方法を紹介します。こんにちは、コンセプトデザイナーの多ぁ望です。

 みなさん、日々の業務でアイデアにいきづまることってありませんか?

 他社に先行して新しいものを生み出すために、必要なことは「アイデア」を出すこと。

 もちろん「アイデア」を出すだけではダメ。それが具現化できそうなアイデアであり、かつ、そのアイデアを具現化していく行動に結びつける必要があります。

 そんなアイデアを強制的に抽出し、行動に結びつける会議手法にこんな名前をつけてみました。

インセプション会議

 「エクストラクション」と「インセプション」がキーワード。この言葉はこちらの記事でも使いました。

  • Try348:エクストラクション、チャンクアップ、インセプションの3ステップを分で、会議を30分で終了しよう。

  •  実はレオナルド・ディカプリオ、渡辺謙が出演した映画「インセプション」に出てきたキーワードです。

     今日のスキーマです。

  • Scheme373:インセプション会議の成果は参加者からアイデアをエクストラクトし、合意されたアイデアと行動をインセプションすること。

  • 会議前の準備


     エクストラクションとは「引き出す」という意味。そしてインセプションとは「植え付ける」という意味です。

     つまり参加者から必要なアイデアを引き出し、そして合意されたコンセプト、方向性、行動を参加者にインセプションする。これが「インセプション会議」です。

     あなたが確実にそのアイデアをインセプションしたいならば、次の準備を怠らないで下さい。

    1.プロジェクトに関係ないメンバーを引き込む

    2.4色以上のカラーペンとホワイトボードを用意する

    3.解決したい課題をひとつ決めておく

    4.「おお!」という解決事例を集めておく

    5.ルールを共有しておく(批判、否定禁止)


    インセプション会議


     この会議手法は3つの書籍を参考に構築しました。今回は90分で実践。以下のステップで、今まで解決できなかった問題に対し、3つのブレークスルーをもたらすアイデアをエクストラクト(引き出す)することができました。

    1.目的を明記する

     まず、会議には目的があります。それは問題解決だったり、対策手法の構築だったり。

     ここで「問題」を共有してはいけません。

    「問題点:***の売り上げが**%で、目標未達である」

     このような言葉はホワイトボードに書かないで下さい。この文章は参加者の潜在意識に次のように働きかけます。

    「なぜ目標達成できなかったのか?」

     すると頭の中では、できなかった「言い訳」が浮かび上がってきます。それが会議の目的ですか?

     「問題」は「問い」に変換してください。

    「目的:どのようにしたら***の売り上げが目標達成できるだろうか?」

     これをホワイトボードに大きく描いて下さい。このとき、潜在意識では次のような働きかけがはじまります。

    「目標達成するために、私は何ができるだろうか? どんな方法があるだろうか?」

     これの答えを引き出すことが会議の目的のはず。

    2.マインドマップでふたつのブランチを描く(カラフルに!)

     目的が共有できたところで、マインドマップを使います。ブランチの使い方は基本的に自由です。だけど2つのブランチは予め描いておくことをオススメします。

     ①ねらい

     今回の会議の解決策のねらいをキーワードで残します。これらが答えを導くヒントになります。

     ②「おお!」

     もうひとつは「おお!」というブランチ。ついでにビックリした顔をイラストで描くといいですね。

     今回は同業他社の実例で「おお!これはすごい」とか「これは参った」というインパクトのある例を書き出しました。どういうところで「おお!」と感じるかを共有しておくことがよい雰囲気づくりにつながります。

    3.エクストラクションの場(アイデア拡散)

     思いついたアイデアは本人に図解させて、みんなで理解すること。

    「ちょっと、うまくいくかわからないんですけど・・・。」

     という消極的な意見は、ファシリテータや他の参加者がうまくエクストラクトしてください。

    「そんなの全然構わないから、言ってみて」

     うまくいかないアイデアを10個出したら、それらを組み合わせるとうまくいくアイデアに昇華するかもしれません。

    4.方向性を見いだす

     ここはファシリテータの力量が問われます。拡散されたアイデアから方向性を見いだします。その方向性がクリアになると、関連したアイデアがさらに生まれやすくなります。

     今回の実例では、全く異なる2つの方向性が見えてきました。

    5.インセプションの場(アイデア収束)

     この会議のゴールは目的で明記した問いに対する答えを見つける事。それは一つに絞る必要はありません。検討する価値があるアイデアであればOK。

     2つの方向性を具現化した結果、3つのすばらしいアイデアが見えてきました。

     この3つのアイデアが、この先、ものになるかもしれません。

     つまり、今回のインセプション会議の成果はこれ。

    「解決できそうな3つのアイデアを共有し、次回にそれらの課題、現実性を調査し持ち寄ること。」


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     今日のスキーマです。

  • Scheme373:インセプション会議の成果は参加者からアイデアをエクストラクトし、合意されたアイデアと行動をインセプションすること。
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    コメント

    No title

    とても魅力的な記事でした!!
    また遊びに来ます!!
    ありがとうございます。。

    2012/04/05 (Thu) 10:15 | ビジネスマナーの会議 #- | URL | 編集
    ビジネスマナーの会議さん、コメントありがとうございます。

    ビジネスマナーの会議さん、Webサイト拝見させていただきました。

    会議の心得って、なかなか社会人になったからといっても学ぶ機会が少ないんですよね。

    「先輩を見て学べ」とか。

    新人さんには、ぜひ会議の楽しみ方を学んで欲しいと思います。今後ともよろしくお願いします。

    2012/04/05 (Thu) 23:13 | 多ぁ望 #TZpNm4HA | URL | 編集

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